ケータイ充電器シールでシェア80%!

佐々木シール製作所のスゴ腕アイデアに注目!

2008.06.19 THU



撮影/吉田敬
僕らが毎日、何気なく使っているケータイの充電器。そのアダプター部分をあらためて見てみると、表面にシールが貼ってあり、警告のメッセージや製造番号など重要そうな情報がびっしりと書いてある。そして実はこのシールには、警告表示以外に、もうひとつ大切な役割があるという。その秘密を探るべく、製造元である佐々木シール製作所の佐々木社長を訪ねた。

「このシールは、放熱作用のあるアルミと、警告の表示などによく用いられているペットフィルムを張り合わせて製造したもので、シールを貼っていない場合に比べ、充電器内部の熱を約2℃下げる役割があります。充電器をコンセントに長時間さしていると、どうしても熱を持ちますが、その熱が中の部品に悪影響を与えるということで、このシールを開発したんですよ」 

ただのシールと思いきや、放熱効果があり充電器を守っていたのだ。すでに出回っていた既存の素材を張り合わせただけという単純な仕組みだが、熱をとりながら表示ができるシールはそれまでにはなく、佐々木シールはこのアイデアで特許を取得。ピーク時には月200万枚以上出荷し、今では充電器の表示シールにおいて80%のシェアを誇っている。さらに驚くのは、そんな佐々木シール製作所が社員数8人の小さな小さな会社ということだ。

佐々木シール製作所では、このほかにもケータイの充電パックのウラにある、ケータイが水に濡れたかどうかを判別する「水没シール」や、棺おけの四隅に貼る文様シールなどを世に送り出している。

「当たり前のことをちょっとひねれば、便利なものができる」をモットーに、次々とアイデアシールを生み出す社長のもとには、大企業からも様々な相談が舞い込むという。ちなみに現在は、伸びるシールや食べられるシールなどを研究中とか。当たり前を当たり前に思わない。そんな姿勢が新しいビジネスを生み出す原動力になるということなのかもしれない。


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