日本固有のサービス?

“おしぼり”ビジネス最前線に迫る!

2008.06.26 THU

飲食店などで熱々のおしぼりが出てくると、小さな幸せを感じますよね。実際に「蒸しタオルで目を温めると疲れ目やドライアイ改善に効果がある」という花王の調査結果もある。また、会話に詰まったときは手元で丸めたり伸ばしたりすれば場が持つ。

そんなニクい名脇役、おしぼり。起源を調べたところ、室町時代や江戸時代の旅籠屋が旅客の疲れを癒やすために供したのが始まり、という説もあった。そもそもこれは日本固有のサービスなんだろうか?

「そうでしょうね。業務用のおしぼりレンタルという業態自体、日本にしかないですから。中国ではお客さんが家に持ち帰ってしまったという笑い話も聞いたことがあります」(全国おしぼり協同組合・川合哲男さん)

川合さんによれば、業務用のレンタルおしぼり市場は約500億円。残念ながら、近年は使い捨てタイプに押されて規模が縮小傾向にあるそうだ。

しかし、逆風のなかでも攻めの姿勢を崩さないのが、レンタルおしぼり大手の藤波タオルサービス(国立市)。06年にはアロマ芳香剤付きのおしぼりを開発した。また、おしぼりのことをもっと知ってもらおうと昨年から自社サイト(www.fujinami.co.jp/)で連載を始めたおしぼり漫画『ドビィくん』も話題になっている。

「飲食店以外でもオフィス、カーディーラー、不動産店などニーズは無限。外国人が日本に来て一番驚くのはウォシュレットとおしぼりなんだそうです。わが国固有のもてなしアイテムといえるでしょうね」(経営戦略室室長・藤波克之さん)

藤波さんによいおしぼりの条件を訊ねたところ、「吸水性、肌触り、香りでしょう。適温は60~70度。蒸しタオルに真心が加わればおしぼりになるんだと思います」。

ちなみに、同社のネット通販で売っているおしぼりウォーマーは美容業界や個人顧客の間でも人気だそうだ。僕もひとつ買って、帰宅時にそっと自分に差し出そうかしらん。


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