ブランド物にお酒にふとんまで…

家電量販店で「電化製品」以外のものが売られているのはナゼ?

2008.08.29 FRI


ビックカメラの店内で展開されているお酒売場。ここだけ見ると完全に食品店で、ほかのフロアで家電製品を取り扱っているようには感じられません… 画像提供/株式会社ビックカメラ
いつも大賑わいの家電量販店。ケータイや音楽プレーヤーなど、気になる新製品をチェック!とばかりに、ついつい立ち寄ってしまいますよね!?

しかし、家電量販店に置いてあるのは家電だけにあらず! 時計やブランド物から食品、メガネなど「こんなものまで?」という商品に出合うことも少なくありません。

例えば、ビックカメラ。一部店舗では「オモチャ」全般、「スポーツ用品」「酒類」「ふとん」「メガネ・コンタクト」を取り扱うなど、電器屋さんとは思えない品揃え。

どうして、家電以外の商品を売るようになったのでしょう?

「きっかけはお客様からの要望があり、それを受けてのこと。『お母さんには生活家電、お父さんにはゴルフ用品、子どもにはオモチャ』といった感じで、家族全員が楽しめる生活密着型の専門性の高い総合店を追求し、このような品揃えになりました」(ビックカメラ広報IR部)

専門性といえば、さくらやもしかり。「メガネKAN」「ウォッチKAN」「ホビー館」を展開するなど、ずいぶん前から客層別の専門店作りを進めてきたそうです。

一方、これらとは少し違った歩みで、多彩な品揃えになったのがヤマダ電機。

「当社では、ディスカウントストア「ダイクマ」の子会社化をきかっけに、日用雑貨やブランド・スポーツ用品、酒、加工食品などの取り扱いを始めました。会員の皆様に、家電製品購入時に還元されたポイントを最大限ご利用いただくための品揃えとなっています。つまり、利便性やサービスの向上を目指した『+の品揃え』という位置づけですね」(ヤマダ電機・中村 信さん)

ほかにも、コジマ電機は健康器具系の家電製品の取り扱いから発展して薬品の販売を行うなど、家電以外の商品を並べ始めたきかっけは各社それぞれ。

こうした家電量販店全般におけるビジネス拡大の背景について、家電業界専門誌「IT&家電ビジネス」の川添聡志さんからこんなお話しを伺いました

「家電製品は国産商品が中心なので、どうしても品揃えが似てきます。そこで、他社との差別化を図る一環として、量販各社は家電以外の品揃えを拡大させたという面もあるのでしょう。生活に身近な品揃えをすることでお客の来店頻度を高めることができ、さらにポイントカードの利便性も向上しますから」

どうやら他社との差別化を図る上で、値下げ以外の戦略として品揃えの拡大がなされてきた模様。この流れが強まれば、いままで以上に業界全体で家電量販店の総合店化が加速していくのかもしれません。

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