財政破たんのリスクが一目でわかる?

「危ない自治体」を見極めるフトコロ事情の指標とは?

2008.08.21 THU



写真提供/時事通信
世間がアッと驚いた北海道夕張市の財政破たんから2年、自治体のフトコロ事情を早めに明らかにし、財政危機を未然に防ぐための「健全化指標」なるものがこれから9月下旬にかけて公表される。

夕張市では、財政破たん後、税金や国民健康保険料は上がり、学校は統廃合されるなど住民がかなりの苦労をしいられている状況。ボクらとしても自分の住んでいる自治体が財政危機になっていないか心配だ。すでに、新制度を見越して行政サービスをカットする動きは全国に広がっており、自治体が提供するサービスにも格差が出始めた。そこで、この新しい指標を使って簡単にフトコロ事情の厳しい自治体を見抜く方法について、自治体財政のプロ、多摩住民自治研究所の大和田一紘さんに聞いてみた。

「実は今回の健全化指標が万能というわけではないんですよ。それと、企業の財政状況と同じで、何年分かデータを見ないと本当のところはわかりません。だから、ここからの話はあくまで参考程度と思ってください。最低限チェックすべきポイントは3つです。まず大切なのは、収入に占める借金返済の重みを示す『実質公債費比率』という新指標です。首都圏で18%を超えていたら要注意です。残り2つは新しい健全化指標ではないんですが、『実質収支比率』(1年の収入に占める黒字幅もしくは赤字幅の割合に近い)がマイナスか何年も0スレスレになっている自治体も危険です。最後に、自治体の貯金である『財政調整基金』が大幅に目減りしているケースも危険です。これは家計で貯金がどんどん減っていく場合と同じです。災害などにより急にまとまったカネが必要になった時に一気に危機に直面することになります」

これらの指標は自治体ホームページの財政担当のところで公表されるほか、総務省のホームページでも公表される。後になって「しまった」と思わないように、まずは今住んでいるところからチェックしてみよう。


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