わずか5年で2600店舗増

最近“薬屋さん”が増えているってホント?

2008.08.28 THU



写真提供/時事通信社
猛暑の夏、寝冷えをして風邪を引いた。すぐに風邪薬を買いに出かけたのだが、街で薬屋を見てふと思った。最近、街中で薬屋が増えているような気がする。気のせい? 薬局新聞社の川畑朗編集長に疑問をぶつけてみた。

「薬屋とひとくちに言っても、街で店を構えている薬屋には3種類あります。まず薬剤師が常駐していて処方箋を受け付けて調剤も行う薬局、2つめは薬剤師が常駐しているものの販売を主とする薬店、3つめは薬店のうち薬剤師がいなくても特別に認可を受けて薬を扱う薬種商。繁華街で薬屋さんをよく見かける印象があるかもしれませんが、薬店や薬種商は減少しています」

ええー! マツモトキヨシのような薬屋さんをあちこちで見かけるだけに、とても意外なんですけど。

「それらはチェーン展開で数を増やしているドラッグストアと呼ばれる形態の店ですね。薬局や薬店は薬事法で分類されていますが、ドラッグストアは業態別に薬屋を分類したときの呼び方です。こうしたドラッグストアは薬や化粧品に限らず日用品などを安く販売する大型店を続々出店して急成長を遂げました。その結果、町の小さな薬屋は減っているんです」(同)

一方、大きな病院の周辺には薬局が増加しているという。厚生労働省医薬品局の関野秀人さんに理由を聞いた。

「従来、大きな病院内には患者に薬を渡す窓口がありました。しかし、本来、医者は診察するのが役割で、調剤は薬剤師の仕事です。このような混在した役割を明確に線引きして、薬の適正利用や病院のサービスの向上を図るべく、厚生労働省が医薬分業を推進してきた結果、少しずつ病院と薬局の分離が進み、薬局の数が増えたのでしょう」

ランキングからもわかるように、薬局はわずか5年で2600店舗以上も増えている。つまり、街中で薬屋さんを頻繁に見かけるようになったのは、ドラッグストアのチェーン展開に加えて、医薬分業という事情もあったんですね。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト