埋設されていて見ることはないけど

日本でも活躍する国内パイプライン事情

2008.09.11 THU



写真提供/石油資源開発
先月25日、日本国内で国際石油開発帝石が新しいパイプライン輸送基地の操業を開始すると発表した。国内にパイプラインがあるとは知らなかった。日本にはどのぐらい敷設されているのか? 国際石油開発帝石の本田和也さんに聞いてみた。

「当社ではアゼルバイジャン―トルコを結ぶ1770kmをはじめ、世界各地にパイプラインを敷設していて、主に石油を輸送しています。ただ、日本では天然ガス用しかなく、建設中も含めると総延長は1350kmです。日本ではガス田が北海道や新潟県などにある関係で、パイプラインも東日本に密集しています。また、地中に埋設しているので、ほぼ目にすることはできません」

世界と比べると規模は小さいそうだが、それでも日本に結構パイプラインはあるんですね。では、パイプラインの終着点はどこなのでしょう? 

「ガス田から輸送される天然ガスはいったん各地域のプラントに送られ、さらにそこから各家庭に輸送されます。プラントへ輸送するパイプラインは、圧力が1メガパスカル以上の高圧ですが、プラントから各家庭にガスを供給するガス管の圧力は2.5キロパスカル程度で、パイプラインとは圧力が全然違います」(本田さん)

圧力以外には、どんな特徴があるのだろう? 約800kmのパイプラインを保有しているとHPで公表している石油資源開発の長谷川茂吉さんに聞いてみた。

「ガス田と各プラントを結ぶ高圧パイプラインには電気防食と呼ばれる、導管の外側に微弱の電気を流して腐食を防ぐ技術を用いています。この技術によって50年以上前のものでも、そのまま使用できます」

さらにパイプライン輸送には、「需要量が変化しても圧力を変えて対応できるほか、トラック輸送のようにいったん液化する必要がないので、大量輸送・安定供給ができる」(長谷川さん)メリットがあるという。

見えないところで、パイプラインは僕らの生活を支えていたのですね。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト