3D円グラフは役に立たない!?

プレゼンで差をつける効果的なグラフの使い方って?

2008.10.10 FRI


パワポなどのプレゼンソフトには、資料の見栄えをよくするフォーマットが満載。それで早速3D円グラフを作ってみたんですが…。数字と見た目の印象にギャップを感じる結果に。プロの目から見ても、3D円グラフの扱いは難しいみたい
プレゼン資料の円グラフが分かりにくい!と思ったことはありませんか? 例えば右の画像では、グラフの中で「ちくわぶ」と「だいこん」が同じ数値なのに、パッと見た感じだと「ちくわぶ」の方が明らかに大きく感じられると思います。

これは目の錯覚によるもの。ネットで調べてみたところ、「人間の目は相対的に測るのが苦手であるため、そもそも円グラフ自体が把握しづらい」という説もあるようです。

資料の見栄えは良くなるのに、3D円グラフって本当に使えないの? 近著『問題は「数学センス」で8割解決する』(技術評論社)で、効果的なグラフづくりの解説している、会計コンサルタントの望月実さんに伺いました。

「確かに3D円グラフには、数字が正確に伝わらないという側面がありますので、正確性にこだわる資料では使わない方が無難だと思います。ただ、例えばプレゼン資料の中で自社のシェアなどを表すときに、3D円グラフの方が印象が良くなる(自社のシェアが大きく見える)ようでしたら、戦略的に使うというのはアリだと思います」

なるほど! 錯覚を逆手にとって、イメージアップにつなげると。逆にプレゼンを受けるときには、グラフによる視覚効果にまどわされないように、数字をしっかりチェックすることが大切なんですね。望月さんがグラフ作成の時に意識していることって何でしょう?

「グラフというのは数字を視覚化することによって、注目させたい数字を目立たせるテクニックなので、どの数字をグラフ化するかを戦略的に考える必要があります。例えば、決算書の中には多くの数字が含まれていますが、これを漫然とそのままグラフ化するのではなく、売上の伸びを強調したいときは売上の数字を、利益の数字の伸びを強調したいとき利益の数字というように、伝えたいメッセージに合わせた数字をグラフ化することが大切です」

自分は相手に何を伝えたいのかということを常に意識して資料を作ることが、やっぱり大事なんですね。考えてみると、なんとなく格好がつけばくらいの感覚でグラフを使うことも多かったかも。

「仕事に慣れてくると、作業的にグラフを作るようになってしまう人も多いですよね。ちなみに私がプレゼンの資料を作るときには、実際にいくつかグラフを作ってみて、もっともメッセージが伝わりそうなものを使うことにしています」

まずは実際に色々なグラフを作ってみて、視覚効果を実感するのが、プレゼン資料に説得力を持たせる近道みたい。こうした積み重ねが、後々のキャリアに響いてくるのかもしれないですね!(反省)

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