NYダウ暴落のなか、東証は新指数導入

経済の体温計“株価指数”ってどういうもの?

2008.10.09 THU



写真提供/ロイター/アフロ
サブプライムローンの焦げ付きで始まった、最近の金融界の動乱で以前にも増してよく耳にするようになったコトバの1つが「TOPIX」だ。TOPIXは、東京証券取引所(東証)が発表している、東証1部に上場している全銘柄の株価から算出している数値のこと。株式相場が全体的に上昇していればTOPIXも上昇し、全体が下降すればTOPIXも下降する。このように相場全体の目安となるものを株価指数と呼び、いろいろな種類がある。

東証はこの10月から、新たに2つの株価指数を投資家に提供する。「TOPIXバリュー指数」と「TOPIXグロース指数」だ。東証1部上場全銘柄のうち、企業の保有する資産から見て株価が割安なものをバリュー指数、割高株をグロース指数の対象とする。今後、複数の資産運用会社がこれらの指数に連動する投資信託を商品化する見込みだという。つまり、新指数は相場の動向を示すだけでなく、それに基づく新たな投資商品の売買も可能になる。経済アナリストの田中勝博氏は、こう語る。

「近年、知られるようになってきたことですが、実は株のプロが運用する投資信託の多くは、株価指数連動型投資信託の運用成績を下回るというデータがあるんです。そのため、今は株価指数連動型投資信託の売買が活発です。新たな指数の登場により投資家の選択肢が広がり利便性も高まります」

株価指数といえば、9月29日、米下院が金融安定化法案を否決してNYダウが過去最大の下げ幅を記録し、話題となったが。

「今は大変な相場だと思います。株をやらない人は『自分は関係ない』と思われるかもしれませんが、決してそうではありません。リーマン・ブラザーズの破たんによって、日本の銀行にも損失が波及し、銀行は融資を絞るようになるかもしれません。そうすると中小企業が潰れという具合に回りまわって多くの人に影響が出てくるんです」

株価指数は国民全体に関わる経済の体温計といわれている。自分の健康状態と同じぐらい気にしてほしい。


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