最近、汚れたお札が減ってない?

紙幣と硬貨のリサイクルのそのヒミツに迫ってみた!

2008.10.16 THU



写真提供/国立印刷局
2007年度末の時点で流通している紙幣は約129億枚。これだけ出回っていれば、汚れたり破れたりしているものも相当あるはずだ。とはいえ、最近お釣りでもらったりATMから出てくる紙幣ってきれいなものばかりだと思いませんか? その理由を日本銀行に聞いてみると。

「2004年に新札切り替えが行われたので、それがおもな理由と考えられます。これは当時二千円札以外の紙幣は発行されて20年たち、偽造が増えていたことに対応したものです」(日本銀行発券局)

なるほど、真相は単純だった。切り替え率は昨年3月末の時点で74.9%。残りはタンス預金などの眠っている紙幣なので、実質的にはほぼすべて新札に切り替わっているそうだ。

お札の平均寿命は一万円札で4~5年、釣り銭などのやりとりが多い五千円札と千円札は1~2年程度だそうだ。なお、日銀は紙幣のクリーン度管理についても力を入れている。金融機関などから選別されて戻ってきた汚れた紙幣は自動鑑査機でチェックし、再流通に不適格なものは処分されるのだ。その量、年間約3000トン。この裁断屑のうち半分程度がリサイクルへ。

「リサイクル利用として、最も多いのは住宅用外壁材。その他、トイレットペーパー、貯金箱、事務用品などにも使われています」(同政策広報担当)

一方、硬貨はどうか。

「汚れたりすり減ったりして流通に不便となった硬貨は政府が回収します。それらを溶かして地金にしたものは新しい硬貨の材料になりますが、一部は入札で業者に売却。10円玉の材料の青銅は銅像の土台に、50円玉や100円玉の材料の白銅は船舶のプロペラなどに使われていると聞いています」(財務省理財局)

ボロボロになっても姿を変えて一生働き続ける紙幣や硬貨たち。そう思うとお金のありがたみも別の意味で増すというものです。


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