金融危機の報道でよく聞きますが…

“実体経済”って一体どんな“経済”のことなの?

2008.11.20 THU



(C)DAJ/amanaimages
金融危機が実体経済に波及するなんてニュースを耳にするようになったけど、この実体経済って言葉、ちょっと不思議じゃないですか? つまり、実体のない経済もあるってこと? テレビでもおなじみの経済ジャーナリスト、荻原博子さんにわかりやすく教えてもらいました。

「簡単にいえば、実体経済とは、モノやサービスを生産・販売し、売り上げを伸ばすために技術革新や試行錯誤を繰り返す、それらの活動と、それにともなってやり取りされるお金の流れのことです」

ということは、コンビニでの買い物やファミレスでの食事も実体経済の一部になるんですね。逆に、実体のない経済とは?

「いわゆる金融、特に投機の世界ですね。債券や株式を売買して、お金でお金を増やして利益を得るやり取りが実体のない経済ということになります。具体的なモノやサービスが介在しないので実体がないというわけです。株やFX(外国為替証拠金取引)などの取引はお金とモノやサービスを交換しているわけではないですよね」

では、現在の実体経済と実体のない経済ではどちらが大きいのでしょうか?

「以前は実体経済が実体のない経済よりも大きな規模で、経済の中心として動いていました」と荻原さんは言う。しかし、アメリカをはじめとする先進諸国のマーケットが成熟化すると、実体経済の成長が鈍化して、次第に実体のない経済の存在感が大きくなっていったという。

「そうなると、より高い利益を期待できる金融マーケットにお金が流れこんでいきました。お金を何倍にも見せる仕組みなどで経済規模を拡大していったのですが、その仕組みにほつれが見えると一気に転落。現在の経済状況にまで落ち込んだわけです」

つまり、実体のない経済のバブル崩壊ってことですか。まだまだ先行きの見えない世界経済。やはり、信頼すべきは目に見える存在ということでしょうかね?


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