種なしフルーツや冷めてもおいしいお米

ものぐさ視点でバイオの世界にヒットの芽を探してみた!

2008.12.01 MON


種なしのブドウは今や珍しくもないけれど、最近では皮ごと食べられる品種も登場しているらしい。種を出す皮をむくという手間を品種改良の技術によって省略するなんて、ものぐさな消費者にとっては実にありがたい。やはりものぐさや楽チンは品種改良には欠かせないキーワードなのだろうか?

「ものぐさがキーワードとまでは言えませんが、消費者の手間を省くために品種改良された農産物は確かに多いですね」

こう答えてくださったのは、新しい農業ビジネスのモデル開発に取り組むオリザ合同会社の浅井雄一郎さん。これらの研究・開発は国の農業試験場やJAのほか、民間企業でも盛んに行われているんだとか。

「日本では90年代から栄養価や機能性を高めた新品種が多く作られるようになりました。特に種なしフルーツは、栽培もしやすく農家にとってもものぐさの恩恵が受けられる。消費者にも人気があり高値で取り引きされるので、生産量も増えています」

なるほど。ではこれからヒットしそうな注目のものぐさ系農産物はありますか?

「まず、今年4月に千葉の市場に登場した種なしビワの希房。かじるときに邪魔な大きな種を取り去ることに世界で初めて成功し、話題になりました。初セリでは、なんと10個5万円の高値で落札された期待の逸品です。また、北海道で今静かなブームになっているのがふっくりんこというお米。冷めても硬くなりにくく、ふっくらとした食感が長く保たれるため、温め直す手間がいらない。元は道南のみで販売されていたローカル米でしたが、口コミで人気を呼び、今では北海道全域に進出しています。地方で開発された新品種が全国展開する動きも最近は活発になってきたので、来年あたりブレイクするかもしれませんね」(同)

食べたい! でも面倒! 考えてみればわがままな話だけど、日本が誇る世界屈指の品種改良技術により、ものぐさな新品種は増え続けるだろうとのこと。バイオ万歳!


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