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新大統領バラク・オバマが直面するアメリカの課題とは?

2008.12.04 THU

民主党のバラク・オバマ氏が次期アメリカ大統領に当選した。オバマ氏が抱える課題の一つが、アメリカが現在直面している金融危機と景気後退である。

リーマン・ブラザーズの破たんとAIGの政府による救済発表後、金融保証の一種であるCDS(企業の倒産リスクをカバーする金融商品)の相場が急上昇し、MMF(安全性が高いとされる投資信託商品)の取り付け騒ぎを引き起こし、ついに「金融危機」を招くこととなった。金融機能がストップすると、健全な企業ですら資金調達がままならなくなり、経済は機能することができなくなる。つまり経済の潤滑油のはずの金融機能が、実体経済に悪影響を及ぼしているのだ。

実際、個人消費の落ち込み、失業者数の増加といった具合に、景気の冷え込みを表す数字が次々と発表されている。オバマ氏が次期大統領として真っ先に取り組む仕事が、経済の立て直しであることは間違いない。

もう一つ、オバマ氏が取り組まねばならない重要な問題がある。環境対策と高騰するエネルギー政策だ。こちらは金融・景気問題ほど緊急性はないものの、避けて通れない課題である。ジョージ・W・ブッシュ大統領は(1)省エネの促進、(2)エネルギーインフラの修繕・近代化、(3)環境の保護・改善に役立つエネルギー供給の拡大、に取り組んできた。オバマ氏もこれらの原則は支持しているものの、その計画はブッシュ大統領の計画とはかなり違ったものとなりそうだ。

オバマ氏が現在打ち出している政策は(1)2050年までに温室効果ガスを80%削減する、(2)2025年までに電力消費の25%を再生可能エネルギーで賄う、(3)2015年までハイブリッドカーを100万台導入する、といった内容だ。専門家は「十分実現可能」とみているが、どの政策も巨額の資金が必要となる。景気低迷下で、どこまで予算を確保できるか。実現のハードルは高いとみてよいだろう。


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