あわよくば出世する技術

第2回 同期の「出世頭」は僕らと何が違うの?

2008.12.12 FRI

あわよくば出世する技術

出世したいです。別に偉くなりたいとは思ってないんですが、自分と明らかな能力差を持っていない人が自分の上に立っているのはいい気がしないし、そんな上司よりも自分の方が職場を良くできると思うから。
投稿者:「chem」さん(東京都/22歳/男性)


早く出世したいです。最近は残業を制限されて、給与ベースの低い下っ端は瀕死です。「効率化」といって部下の仕事をがんじがらめにコントロールして急かされるし。もう下働きはまっぴら。早く出世して、お金も人もコントロールしたい!!
投稿者:「UltraSoul」さん(東京都/33歳/男性)

出世を望まない、という声も複数届いてはいるものの、
現状の不満から脱する策のひとつとして、「出世」が有効に働く可能性は高い。
ここはやはり、ガンガンあわよくば出世しておこうではないか。では、いわゆる出世する人ってどんなタイプなのだろう?
いつの間にか「出世頭」と呼ばれるようになった同期のアイツ…。必ずしも能力差だけではない、その距離感の理由は何か? 上司や先輩にうまいこと引き上げられるに至った要因を探そう。

「個人の実力」に基づかない出世の要因って何だ?



入社当時は、誰しも同じスタートラインに立っている。やがてキャリアを重ねるごとに、少しずつ昇進の度合に差がつき始めるのは、実力主義の宿命だ。

僕自身の体験からひもとけば、ライターになる前、新卒で入社したある企業に在籍していた時には、20人の同期社員がいた。最初にもらえる役職は「主任」で、早い人は3年目にしてこの肩書を授かることもあるが、たいてい4~5年もすればみんなこの役職に就くことになる。

早々と退職してしまった僕は蚊帳(かや)の外だが、10年目を迎えるころには、同期の中に係長も出現し、逆に長らく主任のままでいる人もいる。いち早く昇進した同期は「たまたまだよ、実力なんて関係ないよ」なんて謙遜したものだ。

実際、現場を離れてフラットな視線から見ていると、「伸びるべくして伸びた」と思える人と、「どうして彼(彼女)が昇進しないのだろう」と疑問を感じる人が同期の中に混在している。

この差は何だろう?

同期の中で一番早く役職を得たA君は、スピード出世の要因についてこうも言う。

「上のポストが空いていたことが一番の理由。それに加えて、個人ベースの売上や営業成績などが計上しにくい部署なので、査定の面で減点されにくかった、という事情もあるのでは?」

このあたりは会社によって事情が異なるのだろうし、「実力なんて関係ない」は言いすぎにしても、確かに環境的な要素というのは少なくないかもしれない。しかしそれは、僕らのコントロール下にはない範疇(はんちゅう)だ。だからこそ、なるべく減点を減らしておいて、出世のチャンスが訪れた際、それを逃さないポジションをキープしておくことは大切だろう。

今回R25.jpに寄せられたコメントの中には、「ある人材紹介会社を利用した際、20代の転職の動機に『上が詰まっていて、先が見えないから』というケースが最も多いと聞きました」(「あほちゃん」さん 東京都/28歳/女性)という情報もあった。

もちろん、誰の目にもわかりやすい出世の武器(実力)を持つことが理想だが、本レポートではあくまでも、頑張り過ぎずにあわよくばのスタンスで出世を目指したい。

となれば、環境的な要因で、ある日降って湧くかもしれない出世の機会を逃さない、そつなく出世しやすい人材であり続ける必要がある。
出世する人材が共通して持っている要素。それは必ずしも専門知識などのスキルではない。上記のほか、「なんだかんだ言いながらも仕事に熱意がある人は、やはり出世していますね」と中島氏。

出世しやすい人材が持つ共通項って何?



営業成績はおろか、語学レベルやパソコンスキルに至るまで、能力全般に自分とそう大きな差はないはずなのに、なぜか妙に出世が早い――。そんな同僚に心当たりはないだろうか?

すべての職種がわかりやすく成績を数字で表せるわけではないから、時として出世の理由が理解しづらい人もいる。

たとえ昇進にともなう責務やしがらみを面倒としか感じない人でも、同期とあまり差がつくのは面白くないのではないか。出世頭と呼ばれる同僚と、そうでない自分の違いは、一体どこにあるのだろう?

数多くの企業研修を手がけてきた経営コンサルタントの中島孝志さんによれば、出世する人材は、いくつかのポイントを押さえていることが多いという。

「たとえば集中力。たいていの企業では、20代半ばの時期に昇進試験を受けるタイミングあります。こういうわかりやすい出世のチャンスはいつでも貰えるものではないから、ここぞ!という時だけでもやるべきことをやれる人は、やはり強いです」(中島さん)

なるほど。しかし、昇進が懸かっているとはいえ、お勉強は苦手だなぁなんて人は少なくないだろう。そこでこんなヒントも。

「出世のルートとは、昇進試験に受かることを除けば、上(上司や先輩)が引き上げてくれる機会を待つしかありません。そのために『愛嬌』は非常に大切。上司や得意先にかわいがられる人材がどこにでもいると思いますが、自分の応対と何が違うのか、しっかり観察してみるといいでしょう。それから、『自分なりのグループを率いている人』も、やはり上から引き上げてもらえやすいでしょう。つまりはリーダーシップ。遊びでも何でも、輪の中心にいられるような存在感を持つ人は、上から見ても頼りがいがあるものです」(同)

趣味でも飲み会でも何でもいい。何かを媒介にし、仲間を率先して集めてイベントごとに興じられる人は、えてして実行力のある人だ。幹事体質とも言い換えられるだろうが、どこかで便利と感じてもらえる人材は、ちゃんと人望を集めている。

また、実務面では「ミスや失態に対してなにくそ!というリベンジ精神を持って仕事に励める人も、よく伸びます。つまりは仕事に対する熱意の有無ですね」(同)というアドバイスも。

語学や専門知識を磨くことだけが出世の道ではない。やれる範囲での自分なりの頑張り方を探ってみるのは有意義だろう。 前回の記事に対し、コメントを寄せてくださった皆さん、ありがとうございました!

出世を狙う手段は様々あれど、何かを犠牲にしてまでバリバリ出世を狙うのは避けたいというのが本レポートの主旨。では、愛嬌のある人物になるにはどうすればいいか? 上から引き上げてもらえるような人材になるには? 次回からは、その実用的なテクニックの習得を目指したレポートに入ります。

さて今回もまた、ご意見大募集。あなたの職場の上司や先輩は、どうして出世することができたのでしょう? 「こんな優れた部分を持っているから」という肯定的な証言から、「せこいゴマすりが奏功したんだ」という愚痴っぽい証言まで、ぜひお聞かせください。

多種多様ありそうな出世の要因。ケーススタディから見えてくるものもあるはず。お待ちしてます!

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