年初からどれだけ変わった?

為替レート&株価で診断!08年激動の経済をふり返り

2008.12.18 THU



写真提供/ロイター/アフロ
いよいよやってきた年末、雲行きが怪しくなった経済はとうとう不況に突入といわれているが、そういえば年初はどうだったのだろう。

そこで調べてみたのが、まず為替レート。アメリカドルに対して日本円はいくらだったのかといえば、1月4日時点で109円台。これが11月末には95円台になったのだ。対前年比で実に15%も円が上がったのである。さらに対ユーロでは1月4日が159円台。それが、11月末には121円台となり、こちらはなんと30%もの円の上昇。

なんだ、円すごいじゃないか! 海外旅行に行けば、アメリカでもヨーロッパでも超おトクになった! のは事実なのだが、では日本経済が強くなったから円高になったのかといえば、どうやらそうでもないのである。言わずもがなのサブプライムローン問題で、欧米の経済は苦境に。言ってみれば円が上がったのではなく、他が下がったという雰囲気。もっといえば、為替取引をする投資家の投資先として、上がる見込みのある通貨は円くらいしかなかった、という説も。そういえば1995年には80円を切る超円高の時期もあったが、あのときも日本経済が好調だったわけではなかった(バブル崩壊後の失われた10年の最中である)。相対的に安すぎた円に投資が向かっただけ、ともいわれているのである。

その証拠、というわけではないが、日本の株価はアメリカ以上に深刻な事態となってしまっている。年初の日経平均株価は1万5155円。これが11月末は8512円。実に年初の約半値に近いのだ。あのアメリカですら、年初の約3分の2なのに、である。

実際は日本経済が悪化しそうだから、というよりは、外国人投資家が欧米での損失をカバーするため日本株の売却に走ったという事情が強いともいわれる。しかし、それも外国人の動向で株価が大きく影響されてしまう日本の市場環境によるもの。円高は輸出産業を直撃、株安も業績悪化に拍車。08年の経済はやはり深刻だった。09年の再起を祈るのみ、である。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト