サブプライム問題の一因との声も…

米では常識の“経済偏差値”クレジットスコアってなんだ?

2009.02.05 THU



写真提供/AFLO
調子にのってクレジットカードで買い物をし過ぎちゃって、支払日近くに大慌て。なんとかお金をかき集め、滑り込みセーフ。なんて経験をお持ちの方は多いのでは? こうした個人のカード利用履歴というのは蓄積・データ化されている。実はこのデータが現在世界を揺るがせているサブプライム問題の一因、という話があるらしい。『「信用力」格差社会 カードでわかるあなたの経済偏差値』の著者・岩田昭男氏にその事情を聞いてきた。

「カードの利用履歴を点数化したものをクレジットスコアと呼びます。どんなカードでどれだけ買い物をしたり、借り入れをしているか、返済の遅滞はないかなどを信用情報機関が独自の基準で数値化したものです。日本ではまだ一般的ではありませんが、アメリカではこのスコアがカードを作ったりお金を借りるときの信用力だけでなく、就職や転居のときの人物鑑定のモノサシにもなるし、結婚相手の人物評価に使われたりもします。点数が高ければ低利の融資を受けられ、就職や転職でも有利になります」

いわば経済力の偏差値ってわけですね?

「たんに年収が高いだけでは高点数にはなりません。少額でも誠実に返済している人の方が高く評価されるのです」(同)

でもなぜそれがサブプライムと関係が?

「アメリカで使われている一般的なクレジットスコアの場合、850点~300点までで格付けされています。サブプライム層は620点以下。住宅ローン業者からするとスコアの高いプライム層はすでにローンを組んでいる。新規顧客を開拓するなら低スコアの人たちにローンを売るしかなかったのです。もしクレジットスコアがなければ、サブプライム層という発想そのものがなかった、という意味で問題の一因といえます」(同)

日本でもカードの利用履歴はカード会社やいくつかの信用情報機関に登録されている。近い将来、これがクレジットスコアという形で点数化されるかもしれないという。でも、そんなもので信用力を判断するなんて、やっぱり世知辛すぎる気が。


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