わが国“最上級”の謝罪のナゾ

「土下座」のルーツを探ってみた!

2009.02.26 THU



撮影/杉原照夫(WEST)
「3年越しの浮気がバレた」「重要な取引先の社長を怒らせてしまった」。このように、簡単には許してもらえそうにない罪や失態を犯したときはどうすればよいか。答えはひとつ。そう、「土下座」である。

この日本独自の文化のようにも思える謝罪スタイル。ルーツは何だったんだろう。調べてみると、岡山県新見市に「土下座まつり」という祭りがあることがわかった。何か手がかりを得られるかもしれない。

「祭りのなかでは、大名行列が通り抜けるまでの間、道の両わきで領民たちが腰を低くして見送る往時のしきたりを再現した儀式が行われます。土下座そのもののルーツですか?それはちょっとわかりませんねえ」(同市商工会議所)

大名行列前の土下座はたしかに時代劇などでおなじみだ。これは江戸時代。次に、日本古代史研究家の生野眞好さんにも聞いてみた。

「少なくとも邪馬台国までは遡れますよ。『魏志倭人伝』に『庶民が道で身分の高い人に会った際はわきによけて土下座をした』という記述がありますから」(生野さん)

おお、いきなり大胆に遡った。

「当時の日本は卑弥呼を倭王とする時代。身分の差別化が、こうした風習を生んだのでしょう。それ以前にもあったと思われますが、文献が存在しないので推測の域を出ません」(同)

また、古代中国にも土下座に類する儀礼の記録が残っているという。

「紀元前の殷や周の時代の遺跡から出土した竹簡には、すでに王族などに対する儀礼が記されています。土下座という姿勢だったかどうかははっきりしませんが、『表敬』と『謝罪』の意を込めて平伏する習慣は当時からあったはず」(同)

究極の謝罪スタイル、土下座。ビジネス上でも有効かどうかはランキングを参照してほしい。いずれにせよ、実行するのは人生に一度ぐらいにしておきたいものですが。


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