春は出会いの季節…

身に付けておきたい人の顔を覚えるコツとは?

2009.03.02 MON



イラスト/マツモトカズトク
新しい同僚に上司はもちろん、仕事上の付き合いや、取引先への挨拶など、社会人デビューの時期は人と知り合う機会が格段に増えるもの。特徴的な顔立ちの人ばかりではないので、名前どころか顔を覚えるのもなかなかムズカシイ。「はじめまして」とお辞儀をしたら、実は以前挨拶をしたことのある人で、気まずい空気が流れなんて経験はできればしたくない。どのように覚えるものなのか、顔に関する記憶を研究している中央大学・文学部心理学研究室教授の山口真美先生にそのメカニズムについてお話を伺った。

「文字や文章は記憶しようと意識することで覚えますが、本来、人の顔は意識せずとも覚えられるのが特徴です。風景などとも違って、顔には社会的な意味合いがともなうこともあり、脳の中でも特別な顔領域という部分(主に右側頭部)で記憶するものなんです。ただし、外国人の顔が覚えにくいように、判別することに慣れている顔かどうかで記憶力に差が出てきますね」

なるほど、なるべく多くの人と接していろいろな顔を見慣れることで、自分の覚えられる顔のバリエーションを増やすことが大切なんですね。ほかにも顔を覚えるコツなんてありますか?

「脳の顔領域は、感情を知覚する部分と密接にかかわっているので、『この人は優しそうだ』といった感情的イメージや、感情に結びつくエピソードと合わせて覚えるのが最適です。写真だけで大量の人の顔を覚える刑事は、対象をあたかも自分の旧知の友人や親しい人であるかのように思い込む訓練をしているそうです。また、証明写真のような無表情な顔ではなく、その人がよくする(しそうな)表情とセットで覚える。一般的に笑顔は覚えやすい表情といわれていますので、相手の笑顔を引き出すようなコミュニケーションを習慣づけることが大切です」

明るい笑顔で人と接することは、相手を覚えるだけでなく自分を覚えてもらうことにもつながる。いい勉強になりました。


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