生誕30周年を迎えるアニメの金字塔

売り上げ数字で読み解くガンダム最強伝説の実像

2009.03.05 THU



(C)創通・サンライズ
子どものころテレビにかじりつくようにして観た「機動戦士ガンダム」。初代の放送から今年で30年だが、人気にかげりはない。テレビシリーズは現在までに12本。劇場公開作品13本。オリジナルビデオアニメは12本を数える。

ロボットの設定や練りこまれたストーリーなど、大人でも十分に楽しめるつくりが人気の理由と一般にいわれているみたいだけど、アニメ評論家の氷川竜介氏は「いい意味で不完全だったというのも愛される要因のひとつ」と語る。それってどういうこと?

「放送が開始した79年ごろ。アニメはまだ低級な娯楽という認識で、かけられる予算や労力は十分ではなかった。例えば背景を描くにしても、あまり凝ったものは作れない。ロボットの設定なども現在のガンダム作品に比べるとまだ不完全でした。でも内容は面白いから、ファンたちはその不備を補足し合って楽しんでいたわけです」(同)

なるほど、設定に受け手が想像をふくらませる余地があるからこそ逆につっこみを入れたくなるというファン心理だ。

「製作側もシリーズが進むにつれファンの意見を取り入れたりして進化していった。そのようなコミュニケーションの余地が多くの人の心をつかんだんです」(同)

バンダイナムコグループによると、ガンプラの愛称でおなじみのプラモデルの売り上げは80年からの30年間で約4億個を突破。ちなみに単純比較は難しいが、同じバンダイナムコグループが販売するグッズでいうと、ウルトラマン関係が年間57億円に対し、ガンダムグッズは年間509億円を売り上げているのだ。

「ガンダム好きの芸能人などがテレビなどでそのすばらしさを語るのを聞いて、あらためてファンになった人も多いでしょう」(同)

ガンダムのストーリーを講談風にアレンジして展開する旭堂南半球さんなどは「人生の大切なことはすべてガンダムから学んだ」と豪語するほどだ。親子2代でガンダムファンなんて人もいる。この人気、まだまだ衰えそうにありません。


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