“一粒5万円”や“白い”イチゴも登場!

イチゴ品種改良ウォーズその最前線に迫ってみた!

2009.03.19 THU



ヒムロイサム=写真photography ISAMU HIMURO
「5万円です」。あまりに高いその値段に、最初は聞き間違いかと思っちゃいました。だって5万円といえば、某牛丼弁当(並)なら131杯分! 1日1杯ずつ食べても4カ月間毎日食べられるし、アルバイトなら時給1000円で、毎日10時間5日間働きっぱなしでもらえる賃金。高いでしょ、たかが(失礼!)イチゴなのに! 断わっておきますがこの値段、単位は「箱」じゃなくて「粒」だから。一粒5万円、一体どんなイチゴなのか。

「岐阜県産の品種濃姫を10年かけて改良した美人姫という品種で、つや・香り・甘みはもちろん、最大の特徴は大きさ。長さ8.5cm、幅6.5cm、重さが85g以上もあるんです」(奥田農園・奥田美貴夫さん) 

イメージできないキミ、ちょっとこぶしを握ってみてください。5万円のイチゴは、その握りこぶしとほぼいっしょ驚くでしょ、値段も大きさも。それにしても、昨年末発売され、常識を覆した白いイチゴ「初恋の香り」といい、この「美人姫」といい、近年、イチゴの新品種が続々登録されています。農林水産省のHPによると、R25世代が生まれた80年代はわずか35品種だったのに、90年代には53品種、今年に限って言えば、1月からのわずか2カ月で7品種が登録されている。

「既存のイチゴを生産しても、品種登録者への許諾料が必要になるだけで、自分たちの産地の知名度が上がりません。だから各自治体は、独自に付加価値の高い品種を開発、生産して経済効果をあげるんです」(業務用苺販売のホーブ社・有馬康さん)

品種の増加には理由があるわけだ。ちなみに、最近の傾向は?

「甘みと酸味のバランスが良く、大果系(粒が大きい)にする品種改良が盛ん」(同)

大果系は市場の人気に加え、パックに入れる手間が省けるのでコストが抑えられるとか。じゃ、品種改良をお勉強したところで、一粒1万円の「美人姫」を食べてみることに。モグモグうまいっでも、飲み込めない飲み込みたくない(泣)。


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