アメリカ、中国をも凌駕する

輸出額は日本の約2倍!世界一の輸出大国はどこだ?

2009.05.21 THU



写真提供/メルセデス・ベンツ日本/時事通信社
世界第2位の経済大国にして貿易立国を自認する日本。だが、意外にも日本の2倍近い輸出額で輸出トップに君臨する国がある。アメリカ?中国? 答えはどちらもNO。実はドイツなのだ。08年はトップの座を中国に譲るのでは、という報道があったが、いずれにしても結果は僅差になりそうで、世界トップを争う輸出大国であることは明らか。

ドイツは日本の3分の2ほどの人口の国。なぜこれほど輸出に強いのか。実はアメリカ、日本に次ぐ世界第3位の経済大国であり、EU加盟国トップの経済力を誇る。もともと第二次大戦前から、優れた科学技術を持つ国として世界に知られていた。ディーゼルエンジンやロケットなど、機械や化学工業の分野で後の世界の技術開発に大きな影響を及ぼしたものも少なくない。

そして今もドイツには、そうしたルーツを引き継いで、技術が高く評価されている企業が数多くある。代表的な例が自動車。メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、ポルシェ。これ全部ドイツ車。また、エレクトロニクスで世界に知られるのがシーメンス。薬品・化学ではバイエル。コンピュータソフトウェアではSAP。カメラ関連ではライカやカール・ツァイス。医療関連では、人工透析のフレゼニウス。最近では、特殊素材のスーツケースで大人気のRIMOWAもドイツ。さらに環境分野でも、太陽電池の世界的メーカーであるQセルズ。世界に知られる会社がずらりと並ぶ。

ドイツの輸出力の強さのひとつは、高度で専門的でニッチな製品が多いことだ。だから、競争力が高い。価格競争に巻き込まれず、高価格を維持しやすい。また、輸出品目シェアを見ると、最終製品が71.6%を占めるが、分野は多岐にわたり、最も多い機械類や自動車でもシェアは10%強。輸送用機器、機械、電気機器だけで約6割を占める日本とは、そのあたりも異なる。

世界不況で輸出にダメージを受けている日本。これから明らかになっていくドイツの動向は要チェックだろう。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト