アメリカでは「Kindle」が人気

個人向け携帯端末も登場!日本の“電子ペーパー”最前線

2009.05.28 THU



撮影/石川 登
毎日新聞が、韓国の電子ペーパー端末でニュースを配信するなど、電子ペーパーが身近になりつつある。電子ペーパーとは、紙のような感覚で利用できる閲覧目的のディスプレイだ。通常の液晶ディスプレイなどと違い、紙のように反射光で読むので、目に優しく疲れにくいとか。しかも画面切り替え時にしか電力を要さないので、消費電力が断然少ないそう。日本では富士通フロンテックなどの大手メーカーが、今年に入り個人向け端末を発売している。電子ペーパーの研究・開発に携わる東海大学工学部光・画像工学科の面谷 信教授は、こう語る。

「個人向けの端末が一般発売され、電子ペーパーは徐々に、ビジネスマンにも利用できるものになりつつあります。一台あれば、紙資料で重く膨らんだカバンを持ち歩く必要もありませんし、PCよりも小型で、電車内で立ったままでも操作できるので、場所を選びません。また会議などで活用すれば、コピーの手間やコストを省けますよ」

さらに、カラー表示可能なものが登場したことで、電子ペーパーは広告媒体としても、注目が集まっているのだとか。

「無線LANで端末にデータを送り、新聞や広告を配信するなど、交通機関や商業施設で電子ペーパーをディスプレイにした広告の実証実験が行われています。大きさや明るさなどに開発課題もありますが、紙の広告のように張り替える必要がなく環境に優しい表示媒体として、注目されています」(富士通フロンテックの蔭山芳明氏)

ちなみにアメリカでは電子ペーパーを搭載した端末が普及しはじめているという。

「オンライン書店のAmazon社が発売した『Kindle』は本のiPodのような感覚で人気を集めています。約20万種類以上の本のデータがダウンロード可能で、印刷代がゼロな分、書籍版の約3割程度の値段で購入できます」(面谷教授)

近い将来、日本でも書籍情報の電子化が進めば、電子ペーパーは、さらに広まってくるのかも。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト