ボクらは何をチェックしたらいい?

巷にあふれる経済指標のカンタン見分け方講座

2009.06.04 THU



写真提供/時事通信社
内閣府が発表した3月の「景気ウォッチャー調査」では、景気の実感を示す街角景気が3カ月連続で改善。ところが同じ内閣府発表の「景気動向指数」では、現状を示す一致指数が8カ月連続でダウン。ありゃりゃ?

実は経済指標には、その算出方法や内容から様々な性格のものがある。景気ウォッチャー調査は、景気を肌で実感している街の人たちに質問、月末に調査して翌月第6営業日には早々に発表する。一方、景気動向指数は30もの景気の指標を集計し3カ月前と比べて良くなったか悪くなったかを総合した指数で、翌々月の10日前後に速報値を出す。つまり、前者は街角景気、後者は企業活動を含めた総合的な景気と、速報性でも内容においても、実は大きな差があるのだ。様々にある経済指標だが、大きく3つに分けて理解しておきたい。

●景気に先立って動く先行的な指標東証株価指数、新規求人数、実質機械受注、新設住宅着工床面積など

●景気の動きと似た動きをする一致的な指標鉱工業生産指数、有効求人倍率、大口電力使用量、百貨店販売額など

●景気にやや遅れた動きをする遅行的な指標家計消費支出、完全失業率、法人税収入、第三次産業活動指数など

とりわけビジネスに携わる人ならば、重視しておきたいのが、企業の景気動向を知る代表的な指標「鉱工業生産指数」。経済産業省が主に製造業の活動を調査・集計、毎月発表している。今の指数は2005年を100とした指数の変化で生産動向が毎月わかるというもの。ちなみに3月は70.6で6カ月ぶりにプラスになったものの、まだ2005年の7割程度でしかない。

また、企業の経営者に対するアンケート調査で景気についての実感を四半期ごとに調査している「日銀短観」も注目度が高い。全国1万社近くの声が集められていることに加え、調査時点から発表までのタイムラグが小さいのも特徴。次の結果は今月、発表される。さて、企業の現状は?


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト