金融機関や大手企業が続々実施!

「資本金」を「増資」すると会社にどんなメリットが?

2009.06.04 THU



写真提供/時事通信社
増資といえば、国際的な規制もある自己資本比率を気にする金融機関のもの、と思いきや、一般企業でも増資検討のニュースが流れている。これはどういうことなのか。

そもそも増資とは、株式会社が資本金を増やすために新株を発行すること。それによって、資本金を増強することだ。なんのためにそんなことをする必要があるのかというと、資本金が減少してしまうことによる経営リスクを回避するため、である。

冒頭の自己資本とは、株主が払い込んだ資本金や資本準備金、さらには過去に稼いだ利益を内部にためてきた利益準備金の合計のこと。これは、会社が万が一のときに備えるための蓄積であり、株主資本とも呼ばれている。資本金を含んだ自己資本が総資産に対してどのくらいの割合あるか、が自己資本比率。この比率が高ければ高いほど、経営の健全性は高い。これは、金融機関に限らず、一般企業でも同じなのだ。

巨額の赤字が伝えられた企業もあるが、それでも倒産しないのは、この自己資本でカバーができるから。だが、赤字や損失は、当然のことながら自己資本を減少させてしまうことになる。昨年度の決算では、業績不振で多額の赤字を出し、自己資本比率が過去最低水準に落ち込んでしまった企業もある。今すぐ資金が枯渇して事業の継続が難しくなる、なんてことはなくても、自己資本比率の低下は、金融機関などから信用減とみなされかねないのだ。

そうなれば、社債の発行時にも、融資を受ける際にも、経営リスクが高い企業として、高い金利を求められかねない。それこそ一般企業が事業に挑む際の設備投資だって、資金調達ができてこそ。資金調達力に黄色信号がともれば、事業活動に大きな影響が出る。格付け機関や金融機関からの信用力を高めておくためにも、資本を増強しておきたかったというわけだ。

ポイントは財務基盤を強化し、経営の健全性を高めること。これが企業の信用を高めてくれるのである。


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