対前年比売り上げ10倍増の商品も

パンデミック宣言でどうなる?“新型インフル特需”のゆくえ

2009.06.25 THU



写真提供/時事通信社
6月11日。WHOのマーガレット・チャン事務局長が、ついに新型インフルエンザの警戒レベルを「フェーズ6」に引き上げ、パンデミック(世界的大流行)を宣言した。パンデミックの発生は「香港風邪」以来41年ぶりのこと。6月18日現在、感染者は80以上の国と地域で4万1000人を超え、日本国内でも感染者が32都道府県で685人と増え続けているという。

そんななか、新型インフルエンザで商況が上向いた企業もあるそう。5月中旬には、インフル特需なんていわれ、インターネット通販大手の楽天市場の月間人気ランキング上位30位に、お徳用サージカルマスクが9つも入っていたり、店頭からマスクが消えたり。家電量販店では、首都圏で感染者が発見されたのにともない、加湿機能付き空気清浄機が前年同週比2倍以上の売れ行きとなったそう(5月18日~24日・GfK Japanデータによる)。さらに明治製菓が販売しているうがい薬「イソジン」も4月の出荷量が前年同月比で10倍にも上ったという。でも、それ以降、目立った動きが見えないような気が。

なかには気合を入れて新型インフルエンザ対策を打ち出したものの、ユーザー側の意外に冷静な反応に戸惑う企業も。新型インフルエンザ迎撃キャンペーンとして、感染者の出た都道府県で本の無料配送サービスを始めたジュンク堂書店によれば「キャンペーンを始めたころにはちらほら問い合わせはありましたが、大きな動きはないです」(三宮店・難波克生店長)とのこと。

う~ん、肩すかしの感が否めないのかも。国民は案外冷静です。

落ち着きを通り越し、海の向こうアメリカでは、新型インフルエンザ第2波に備えてインフルエンザ感染パーティーを開く輩まで登場しているそう。ウイルスの変異前に抗体を作っておこう、って魂胆らしいけど、あまりに愚かな行為。ワクチンの一日も早い開発を望みます。


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