ビジネスモデルはどうなっている?

いまや夏の定番イベント“ロックフェス”急増の背景

2009.08.06 THU



画像提供/クリエイティブマン
いまや夏の定番イベントとなったロックフェス。今夏も全国で連日のように開催されているが、10年前は数えるほどしかなかったはず。ロックフェスが各地で急増したのは、なにか理由があるのだろうか? ぴあ総合研究所・笹井裕子さんに聞いた。

「増えたかどうか一概にはいえませんが、草分け的存在の『FUJI ROCK FESTIVAL』の第1回(97年)から年月が経ち、ロックフェスが全国に周知され、新たな地域へ参入しやすくなったことが大きいのでは。あとは、各フェスのホスピタリティの充実もあり、家族でも安全に楽しめるなど、レジャーとして市民権を得た結果だと思います」

笹井さんによると、かつてフジロックが苗場に移転したときはロックフェスの認知度が低く、周辺住民から不安の声もあったようだ。だが、来場者のマナーの良さや主催者側の努力、地域への経済効果もあり、毎年同地で開催できるようになったという。

それにしても、こんなにロックフェスが盛んなのは開催すると儲かるということ?ビジネスモデルはどうなっているの?

「各フェスによっても違いはあると思いますが、おおむね入場料と物販、スポンサー収入で賄われています。出演料はワンマンライブに比べると拘束時間を抑えることができるため安価のようですし、新人は所属事務所がプロモーションとして無料で出演させることもあるようです。さらに、ハコ代や機材などの経費も低く抑えられます」

なるほど。では、多数のフェスが乱立する状況となり、今後はどのように変化するのか? 「サマーソニック」などを主催するクリエイティブマンの平山さんに聞いた。

「これだけフェスが各地で開催されると、淘汰されていくものもあるでしょう。今後はそれぞれが独自性のあるコンセプトを打ち出していかなければと感じています」

近年はアーティスト主催のフェスなど明確な個性を持つものも多い。面白いフェスが増えるのは歓迎だが、共倒れだけは避けてほしいものだ。


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