09年IMFが驚異の18%成長を予測!

経済成長率、世界NO.1は意外にもアノ国になる?

2009.09.10 THU



写真提供/時事通信社
サッカーでときどき耳にする中東の小さな国、というイメージがほとんどかもしれないカタール。実際、秋田県ほどの広さの国なのだが、今、経済の世界で大きな注目を浴びている。国際通貨基金(IMF)による2009年の実質GDP成長率予測で、182の対象国中、1位になったのがカタールなのだ。なんと18%もの予測。世界が不況感に包まれるなか、なぜなのか?

中東といえば石油の輸出が浮かぶが、カタールも経済構造は輸出型。だが、ポイントは石油だけではないこと。世界有数の天然ガスの産地なのだ。1970年代に初めて採掘され、この小さな国の天然ガスの埋蔵量はロシア、イランに次いで世界3位、液化天然ガスでは1位を誇っている。自動車などの燃料は今なお石油が主流だが、次世代のエネルギーとして天然ガスは大きな期待を集め、需要増も確実視されている。実際、この天然ガスを武器に着実に経済を伸ばし、07年時点ですでに一人当たりGDPランキングで世界3位に位置していた。

しかし、なぜ不況の荒波を受けないのか。原油価格は大きく下落したが、天然ガスは長期契約が主であるため、原油に比べて短期的な価格下落の影響が小さかったという。しかもカタールは、天然資源で得た収益を国内のインフラなどに積極的に投資、経済を活性化させてきた。不況の影響が大きい海外からの投資、投機的な投資ではなく、自国による必要なものへの投資だったのだ。だから、資金が止まったりしないのである。

こうした旺盛な国内投資の背景にあるのは、海外からの人材流入で人口が急増していること。そのためのさまざまな社会的基盤の整備が必要になっているのだ。将来的には、アラブ世界の知識や情報の発信地となる可能性も指摘される。実際、アメリカの名門大学が次々にカタールに進出している。アラブ世界の中心地としてのカタールの将来性を見越して、だ。

サッカー以外でも、ちょっと気にかけないといけない国、のようである。


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