五輪招致はできなかったけど…

リオデジャネイロ開催で日本企業にチャンス到来!?

2009.11.19 THU



写真提供/時事通信社
2016年の夏季五輪、東京での開催が叶わなかったのは残念だが、リオデジャネイロ開催で、日本企業にはむしろ様々なビジネスチャンスが舞い込む可能性がある、という話を耳にした。リオ五輪が日本企業にどんなチャンスをもたらすのだろう?

「ブラジルは国内経済も安定していて、来年に向けて4~5%の成長率が予測されています。そこに2014年のサッカーワールドカップと2016年の五輪開催も決まり、鉄道、物流、エネルギー、通信などインフラ整備への大規模投資が予定されています」(日本貿易振興機構【ジェトロ】海外調査部中南米課・二宮康史氏)

五輪効果で経済成長の加速が予想されるためビジネスチャンスが広がる、というわけだ。五輪開催の発表後に、日本航空が廃止を予定していたブラジル路線の存続検討案が報じられたのも一例だろう。鹿島建設も今年、ブラジル市場へ本格的に参入した。三井物産が入札を予定している高速鉄道建設計画は1~2兆円の事業規模が予想されている。ブラジルは日本にとっては地球の反対側に位置する遠い国だが、「日本からの移民やその子孫が最も多く生活しており、日本に対する認知度や親しみが非常に高い。距離的には遠くても精神的な距離は近く、お互いの立場を尊重しあえる国」(同)。

日本企業の相次ぐブラジル進出の背景には、そんな両国間の良好な関係もあるわけだ。

「また、日本は1980年代にセラードと呼ばれる内陸の酸性土壌の農地開発を援助してブラジルの経済発展に大きく貢献しました。そういった歴史や関係性も、日本への信頼につながっていると思われます」(同)

現在、日伯両政府は共同で、そのセラード開発の経験を生かし、アフリカでの農業支援を計画。ともに国連常任理事国入りを目指す同国とは、将来有望な新興市場というだけではないパートナーシップをも育んでいる。そう考えるとブラジルのさらなる発展につながるリオ五輪は、僕らにとっても歓迎すべきイベントかも。


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