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デザイナー・生見臣司の多彩な表現

2014.09.18 THU

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生見臣司の職業はデザイナー。建築、プロダクト、ウェブ、空間…。あらゆる表現手法を用い、国内外の様々なコンペを勝ち抜いてきた。2012年には高級車ブランドINFINITI主催の国際デジタルアートコンペティションで優勝。3D映像を用い、車体に火や水、製造パーツなどのエレメントを投影させながら物語を紡ぎだす手法で、71カ国531人の頂点に立っている。

「海外のコンペは特に、デザイナー自身の主張が求められます。とはいえ、ただ奇をてらうのではなく、背景にあるロジックやストーリーの組み立ても重要になる。そこは日本人の得意な部分かもしれません。INFINITIの時も、車が持つ哲学を魅力的なストーリーでロジカルに作りこんだ結果、3Dマッピングという手法にたどり着きました」

ただ、それまで本格的な3Dマッピングは未経験。ソフトをそろえることから始め、1カ月で形にした。

「表現したいイメージが先にあって、それを叶えるために必要な技術は後から考える。デザインは手段であって、それ自体が目的じゃない。映像だろうがウェブだろうが表現媒体にこだわりはないんです」

多彩な表現の一方で、デザイナーとしての流儀はシンプルだ。

「誰もやっていないことを表現したいという想いは常にあります。時代や発注者のニーズは押さえつつ、独自のロジックを出すのがデザイナー。大量に消費される人マネのようなデザインではなく、独自の表現で社会にたずさわりたいですね」

生見臣司
Shinji Nukumi

榎並紀行(やじろべえ)=取材・文

  • こだわり仕事道具

    「モーリスラクロア」の腕時計。他のデザイナーが作ったお気に入りのプロダクトを身に着けることで刺激を受け、インスピレーションも湧くという
  • 世界が認めた瞬間

    2012年3月、マルセイユで開かれたINFINITI国際デジタルアートコンペ「Inspired Performance」で優勝。“世界一”の称号を手にした

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