COOL!JAPANESE

カワイイ伝道師・増田セバスチャン

2014.11.06 THU

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増田セバスチャン 林 和也=写真
増田セバスチャンは、原宿発の「カワイイ」を世界へ拡散する伝道師。きゃりーぱみゅぱみゅの美術演出でも知られる彼のアートワークは、舞台、映像、ファッションまで幅広い。全てに共通するのが、毒々しいまでにカラフルな世界観だ。

「小学生の頃、僕の世界は色であふれていました。お菓子の包装は原色べったり。お祭りに行けば色鮮やかなお面や水風船。当時はそんなカラフルな世界にドキドキし、未来にも希望が持てたんです。でも、年を重ねるとそんな感覚も薄れていく。このままつまらない大人になるのが嫌で、色をテーマに創作活動をするようになりました」

そんな“色の魔法”は海を渡り、世界を魅了する「Kawaii」カルチャーとして広がりをみせている。

「流行にとらわれず、好きな格好をしている原宿の女の子は、大人の保守的な思想に縛られた欧米のティーンからすると憧れの存在。それを容認する日本の大らかな風土も魅力的に映るようです。カルチャーを通して、日本が世界から尊敬を集めている現状をうれしく思いますし、もっと発信していきたいです」

その発信手段として、次に選んだのは映画。1979年に公開された人形アニメーション『くるみ割り人形』をリ・クリエイトした。

「35年前に製作された本作品には、ポップカルチャーの原点が詰まっています。そこに“脚色”を加え、細かく仕掛けを入れました。過去と未来をつなぐ“Kawaii”の世界観をぜひ味わってほしいですね」

増田セバスチャン
Sebastian Masuda
1970年生まれ。演劇・現代美術の世界で活動後、原宿に「6%DOKIDOKI」をオープン。以来、原宿を拠点に「カワイイ」を軸としたアートワークを手がける。初の監督作品『くるみ割り人形』が、11月29日から全国3D/2Dロードショー。

榎並紀行(やじろべえ)=取材・文

  • こだわり仕事道具

    上の写真で本人が触っているのが通称「ザンバラ」。世界の雑貨ショップなどで集めたもので、カラフルな世界をスキマなく作り上げるのに欠かせない
  • 世界が認めた瞬間

    第27回東京国際映画祭の特別招待作品としてワールドプレミア上映。圧巻の映像美が広がる極彩色のミュージカルファンタジーに世界が注目した

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