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ピザ回し世界大会5連覇のスゴ技

2015.03.12 THU

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赤荻一也 小島マサヒロ=写真
料理人にしては珍しいホスト風の茶髪が目立つ赤荻一也は、派手なパフォーマンスで生地を回す“ピザ・アクロバット”で世界チャンピオンに君臨する職人だ。

「若いころ勤めていた店でピザ生地をポンッと投げたら、たまたま見ていたお客さんの赤ん坊が大喜びしたんです。“こんな僕でも人を笑顔にできるんだ”と感激して、独学で毎晩練習を始めました」

10代の頃は地元で知られたやんちゃ少年だった彼は、そば職人だった父親への対抗意識からイタリア料理店に就職。そこで“ピザ回し”に運命を感じ、「自分には才能がある」と修業に没頭する。

「当時は井の中の蛙で、自分は天才だと思ってた。でも、自腹で出場したイタリアの大会で3年間予選落ちを続けたときはさすがにくじけましたね。日本人には無理なんだと思ったけど、これで最後のつもりで挑んだ2008年の大会で、日本人として初めて7位に入ることができた。このとき、自分の進んでいる道に確信が持てたんです」

その後は米国で開催される世界大会に出場し5連覇を達成。文句なしの殿堂入りを果たし、いまは審査員を務める立場にもなった。

「やんちゃ時代を卒業したときも、ピザで世界を目指したときも、僕は『10年先にどうなりたいか』を常に考えて、誰もやっていない分野に挑戦することで成長してきた。今後は日本からピザに革命を起こしていきたい。ピザで世界中を幸せにするのが僕の最終目標ですから」

赤荻一也
Kazuya Akaogi
1981年9月25日生まれ、栃木県出身。イタリア料理店に勤務していた22歳のとき、独学でピザを回すパフォーマンスに開眼。世界のピザ選手権で、2009年から14年まで5連覇の偉業を達成。現在は栃木と埼玉で和食&ピザの店「和CUORE」を経営

呉 琢磨=取材・文

  • こだわり仕事道具

    こだわりの黒いコックコートは、「白いピザ生地が映えるから選んだ」という。日本人であることを示す国旗や漢字の刺繍がトレードマーク
  • 世界が認めた瞬間

    13年、名高いピザ選手権「World Pizza Games in Vegas」の王者だけが出場できるマスターディビジョンで優勝。名実ともに世界一のピザ職人となる

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