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KISSやSWとコラボ!現代の浮世絵師

2015.09.24 THU

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石川真澄 森カズシゲ=写真
「浮世絵」を描き続けて15年。絵師・石川真澄のモチーフは多岐にわたり、最近ではアーティストのKISSやスター・ウォーズなど、海外カルチャーを巻き込んだコラボ作品も請け負った。伝統を担う現代の浮世絵師として熱視線が注がれているが、当の本人に気負いはない。

「浮世絵師と呼ばれることに抵抗はないけど、自ら名乗るのは違和感があります。伝統を残す使命感より、アートとして魅力的な浮世絵を極めていきたい思いが強いですね」

22歳で六代目・歌川豊国に師事するも、程なく師は他界。以後は、独り浮世絵に向き合う道を選んだ。

「伝統的な浮世絵は絵師、彫師、摺師の分業制。ただ、その手法は時間とコストがかかり、駆け出しの自分には難しかった。だから1枚の肉筆だけで浮世絵の美しさを表現しようと思ったんです。エアーブラシやマスキングを使うのは邪道といわれるかもしれませんが、やり方より理想の表現を追求したかった」

木版で摺り重ねたような色彩、繊細なぼかし、そして斬新なモチーフ。試行錯誤が結実した新たな浮世絵は、単なるジャポニスム的な色眼鏡の枠を超え、アート作品として世界を唸らせる可能性を秘めている。

「現代の漫画にも通じますが、大胆な構図やデフォルメを用いる浮世絵には、写実的に描く西洋のアート作品にはない独特の味があります。だから世界の人に関心を持ってもらえる。漫画が海を越えたカルチャーに育ったように、自分の作品も世界中の人に見てもらいたいですね」

石川真澄
MASUMI ISHIKAWA
1978年、東京都葛飾区出身。大学在学中、六代目歌川豊国に師事。2007年、映画『宮城野』の浮世絵制作を担当し、以後も個展、パッケージデザイン、広告など幅広く活躍している。2015年に制作したルーカスフィルム公式の「STARWARS浮世絵」は大きな話題となった。

榎並紀行(やじろべえ)=取材・文

  • こだわり仕事道具

    エアーブラシで色をのせたあと、仕上げの際に使用する白鳳堂の筆。本来は食器に絵柄を描くためのものだが、描き味の良さから重宝している。
  • 世界が認めた瞬間

    浮世絵を世界へ発信する“浮世絵プロジェクト”に絵師として参加。KISSとのコラボでは、ロックと和を見事に融合させた。

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