仕事の能力よりも“愛嬌”が大事?

DMM亀山会長 一緒に働きたいのは「金盗まない人」!?

2016.08.29 MON

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亀山敬司(かめやま・けいし) 1961年、石川県加賀市生まれ。株式会社DMM.com取締役会長。石川県でレンタルビデオ店を開業後、アダルトビデオの制作・販売、ゲームに3Dプリンター、英会話、FX、太陽光発電と多岐にわたる事業を展開している
(撮影=森カズシゲ)
快進撃を続けるDMM.comグループ。従業員1650名の巨大グループ企業を一代で築き上げたのが創業者の亀山敬司会長だ。人材発掘にも力を入れており、「儲け話なら分野不問」「アイデアが採用になったら予算を用意」という応募者のプレゼンに会長自ら応じる「亀チョク」なるプロジェクトも担当している。多種多様な人材を育成してきた亀山氏に、“ビジネスと人”についての持論を伺った。

●部下には愛情を伝える 酒も飲ませて手なずけないと…


部下を持つビジネスパーソンのなかには、コミュニケーションに苦労している人も多いはず。特に、精神的に打たれ弱い部下に対しては「叱り方」ひとつにも気を遣う。亀山氏は社員に苦言を呈する際、どんなことに注意を払っているのだろうか?

「結構ハッキリと叱る。でも、叱りっぱなしだとヘコんじゃうからね。ガーッと言った後には、『でも期待してるんだよ』とかちょっと“おまけ”をつけないとね。たとえば、子どもを叱るときも、思いっきり怒って尻を叩いてもいいんだけど、最後はギュッと抱きしめて『次からするなよ』と言ってやれるかどうかが大事。殴りっぱなしでほったらかしにするのは、ちょっと違うよね。叱っても愛情があることは伝えないといけない」

また、亀山氏は若者とも積極的に交流するタイプのようだ。

「自分よりも若いやつは、なるべく酒を飲ませて手なずける(笑)。誰が上手くいくかは分からないけど、100人に1人くらいは出世するから、幅広く手なずけておくと、そのうちいいこともあると思うよ」

冗談めかしてはいるが、つまりは年齢やキャリアを超えて相手に一定の敬意を払うことが、部下の心をつかむポイントのようだ。

「若いやつから刺激を受けることは多いよ。逆に年配の偉い人に会って話してみると、『傲慢だなぁ』とか『意外と考えてないなぁ』みたいなことって結構あるよ。若いのは少なくとも、いろんなことをまだ“知らない”ってことを知ってるよね。全員が全員じゃないけど、若いやつはとりあえずイキがいいじゃない? 能力だけじゃなくて、生命力があるって大事だよ」

●誠実、礼を尽くす、あとは…愛嬌かな


亀山敬司
一方、部下の立場ではどうか。上司とソリが合わない、なかなか認めてもらえないなど、その関係にフラストレーションを抱く人も少なくないだろう。上司と良好な関係を築き、信頼を得るにはどうすればいいのだろう?

「社内政治でもなんでも使って、売り込まないと。交渉はガツガツやればいい。でも、誠実で信用できるやつじゃないといけない。礼儀だけは尽くさないといけないと思うよ」

時には相手を尊重する気配りを“分かりやすく示す”ことも重要だという。DMM.comでは、自社を訪れた取引先を、必ずエレベーターまでしっかりと見送るよう指導しているそうだ。

最後に、亀山氏自身が「一緒に仕事をしたい」と思う人材像を聞いてみた。

「愛嬌があるやつ。話をしていても鼻につくやつとつかないやつっているよね? たぶん『いいやつ』ってことなのかな。うちのカミさんなんか直感で、『この人ダメ』とかすぐ言うんだけど、意外と当たってるね。一緒に働くなら、誠実で愛嬌があること。あと大事なのは、金を盗まないことだね(笑)」

(末吉陽子/やじろべえ)
亀山敬司

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