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アマゾン・キンドルが発売日本で電子ブックは普及するの?

2009.12.03 THU


電子ブック端末でキンドルを脅かしているのは、実はアップルのiPhone。より電子ブック端末に適したタブレット型機の発売も噂される。
携帯電話でマンガを読んだり、iPhoneで雑誌を読んだりと、電子ブックが僕らの生活に浸透してきている。そんななか「電子ブックの黒船襲来?」といわれているのがニュースでもたまに目にするアマゾン『キンドル』だ。注目されている理由を、インターネットメディア総合研究所の高木利弘客員研究員に聞いてみた。

「キンドルでは、アマゾンで販売されている新刊書籍やベストセラー書籍のデータをダウンロード購入して、保存できます。しかも、通信料はアマゾン持ち。キンドル本体は日本でも購入できますが、今のところダウンロードできるコンテンツはアメリカの書籍だけです」

実は、電子ブック端末は06年ごろに日本でも発売されていたのだとか。当時はパソコンでダウンロードしたコンテンツを、外部メディア経由で読み込む方式。その手間が原因で市場に受け入れられなかったのでは、と高木氏は話す。しかし、コンテンツ自体は普及し、今や携帯電話などを使い電車の中でマンガなどを読む人は珍しくない。

「日本は01年にFOMAが世界で初めて3G携帯を導入、パケット通信定額制の普及も早く、容量の大きなコンテンツでも気軽にダウンロードできる環境が整っていました。結果、マンガ中心に配信が活発になったのです」

マンガに関しては、集英社がマイクロソフトと協業し12月上旬に開始するスマートフォン向けのアプリケーション配信サービスで「ドラゴンボール」を配信すると発表した。マンガ以外では、約30の雑誌が読める『MAGASTORE』を電通が今年9月に提供開始。また、11年をめどに、出版50社が手を組み、パソコンや携帯電話、テレビなどに電子雑誌を有料配信する計画もあり、電子ブックの市場規模は今後も拡大すると予想される。ただし、小説などの書籍は現状では紙での出版がメインの状態だという。

「とはいえ、出版社も紙での販売に限界を感じています。キンドルの日本語版が出れば、出版社も小説などを含め電子ブックに対して積極的にかかわるようになるでしょう。そうなると、電機メーカーが再び端末に参入することも十分考えられます。そういった意味では、キンドルは新時代の扉を開いたのでは」

iPodにお気に入りの楽曲をすべて詰め込むように、自分が持っている本すべてを持ち歩く時代がくるのかもしれない。


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