今週は“1年のアカを洗い流せる映画”

100年以上前の日本人から、仕事のやる気を学んでみる?

2009.12.11 FRI


スタッフはもちろん、俳優たちも遭難しかける一幕も! 行方不明者が出てもおかしくない過酷な撮影がそのままに収められている (c)2009「劔岳 点の記」製作委員会
師走らしくなってきた今日この頃、今年1年を振り返ると「なんかやり残したことあったな~」なんていう人も多いはず。そろそろ総決算の時期。『劔岳 点の記』で映し出される自然の美を観て心を洗いつつ、登場する人々の「一つのことに打ち込む情熱」を感じてほしい。

明治40年。ほぼ完成しかけた日本地図で、ただ一点欠けていた立山連峰・劔岳。そこは禁断の山として知られ、地元民すら立ち入ることがなかった未開の高地だった。陸軍測量手の柴崎ら7人の測量隊は、案内人を伴い劔岳の登頂を目指すのだが…。

大自然の風景の美しさと、その反面牙をむく恐ろしさ。その両極をノーCGのリアリティ追求型撮影で映し出す。吹雪程度では撮影が中止されることはなく、役者にGPS発信器が配られた…なんて過酷なエピソードが残されているほど、本物の雪山にこだわった撮影を敢行。それだけに、映し出される雪山の脅威、壮大に連なる尾根、そして山の頂からのぞむ絶景は、息を呑む迫力と美しさだ。これらの絶景は、コンクリートジャングルで忙殺されているビジネスマンには目の保養になるはず。

それとともに未踏峰の測量に関わる人々の姿を観ていると、現代人が見習うべきモチベーションの高さも見えてくる。彼らのように一つのことに打ち込む姿勢は、雑念に振り回される毎日のなかで忘れがちになっていることを思い出させてくれるだろう。この映画の大自然と人々の情熱を観れば心機一転。ラストスパートに向けたリフレッシュを!
(よしひろまさみち)

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