プロアマ13団体が名を連ねる

日本格闘競技連盟設立で“格闘技のW杯”が実現する!?

2009.12.17 THU



画像提供/日本レスリング協会
魔裟斗の引退試合、吉田秀彦vs石井 慧の五輪柔道金メダリスト対決と、今年の年末も盛り上がる格闘技界だが、去る8月に日本の格闘技の行方を左右する出来事が起こっていたのをご存じだろうか? “日本格闘競技連盟”の誕生である。同連盟は、国内の名だたる格闘技団体による組織で、総合格闘技の“戦極”や“パンクラス”、“日本パンクラチオン協会”など計13団体がプロ・アマ問わずに名を連ねている。

「設立の目的は、総合格闘技などの選手を世界大会に出場させることです。近年、格闘技の世界大会が開かれる動きが活発になってきており、今年8月にはアジアオリンピック評議会が“アジアマーシャルアーツゲーム”という、ムエタイや空手、柔術など格闘技9種目による国際大会を開催しました。しかしこれらの大会には日本オリンピック委員会(以下JOC)に承認されている一部の選手しか出場できないのです。個人や各団体が新たにJOCの承認を受けるには、手間も時間もかかります。そこでJOCに加盟している日本レスリング協会の下部組織として、日本格闘競技連盟を発足させ、世界大会への窓口にしたわけです」(同連盟会長・福田富昭さん)

団体の選手は連盟に加盟することで、来年夏に北京で開かれる格闘技の世界大会“第1回ワールドマーシャルアーツゲーム”などに参加できるようになる。実は福田さんは日本レスリング協会会長でもあり、日本スポーツ界の重鎮が、総合格闘技の国際化にひと肌脱いだというわけだ。

「総合格闘技は世界でも人気が高まり、競技人口が増えています。将来、“格闘技のW杯”が開かれたり、五輪種目になったりするかもしれません。国際大会で多くのメダルを獲得するために、団体の垣根を越えた合同練習や合宿を行い、レベルの底上げを図る狙いもあります」(同)

石井 慧ら日本人格闘家が世界大会で金メダルを獲得する――。連盟の発足は、そんな夢への一歩なのだ。
(堅田智裕/verb)


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