今週の移動時間で楽しむゲー

SFのセンス・オブ・ワンダーにあふれる硬派なRPG

2010.01.04 MON


旅を妨害する敵も悪魔ならば、旅を助ける仲間もまた悪魔。善と悪が火花を散らし、人間の欲望と業が渦巻くシュバルツバース。この世界で主人公は、シリーズのおなじみのテーマである秩序と混沌、どちら側に立って行動するか選択を迫られる。
SFがブームになったのもはるか昔。『2001年宇宙の旅』や『未知との遭遇』など、傑作と呼ばれた作品の流れを汲む硬派なSFは、最近めっきり少なくなってしまった。そこでSF好きにオススメしたいのが『真・女神転生STRANGE JOURNEY』。ゲームでありながら、まさにSFの真髄であるセンス・オブ・ワンダーがぎっしり詰まったRPGだ。

南極に突如発生し、あらゆる物質を分子分解しながら拡大する亜空間シュバルツバース。この現象の謎を解明するため内部へ突入した主人公たちの運命は…。本作はこんなプロローグで幕を開ける。「これぞSF!」といえるような重厚なストーリーに仕上がっているだけでなく、様々な傑作SFのギミックが盛り込んであり、SF通ならば思わずニヤリとさせられる面白さがある。

また、ストーリーだけでなくゲームとしても硬派。新たなボスに遭遇するたびに、その能力に合わせて仲間をガラリと入れ替えなければ勝つのが難しいほど敵が手強いのだ。通常のRPGなら仲間はやすやすと入れ替えられるものではないが、それを実現するのが、敵である悪魔と交渉して仲間にしたり悪魔同士を合体させて強力な悪魔を作り出すという、シリーズの特徴となるシステムである。さらにフィールドは全編3Dダンジョン形式で、最初は全体図を見られないため目的地へ進むだけでも一筋縄ではいかない。しかし、ただ難しいだけでなく、移動すること自体に探索するという楽しさがある。

難易度は高めだが、その苦労に見合う物語を堪能できるのは間違いない。ニンテンドーDSを手に、超常現象渦巻くシュバルツバースを巡る旅へと出かけてみるのはいかがだろうか?
(鈴木利宗)

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