今週は“目標を持つ大切さを教えてくれる映画”

逮捕も辞さず! やりたいことをやり遂げる男の美学とは?

2010.01.08 FRI


ファッション・ブランドのエルメスが実施している銀座メゾン・エルメスでの上映イベントでも「華麗なる逃避行」というテーマで限定上映された。まさに華麗なる大人の遊び心のカタマリ。原作はフィリップ・プティの自伝『マン・オン・ワイヤー』(白揚社刊)
今年の抱負は? と聞かれがちな時期だが、胸をはって答えられるような目標を持ち合わせないまま1年のスタートを切る人も意外と多いのでは? そんな人は、目標を持つ大切さをこの男から学んで欲しい。それがフィリップ・プティ。フランスの大道芸人だ。

彼の姿は、アカデミー賞を受賞したドキュメンタリー映画『マン・オン・ワイヤー』で知ることができる。その名の通り、綱渡りに命がけの男だ。世界各地のランドマークで、命綱なしの綱渡りを実行・成功させてきた彼は、その勇気とショーマン精神が称賛される一方で、実行してきた国では逮捕されまくる前科者となった。そんな彼が1974年に挑んだのが、今はなきNY世界貿易センタービル・ツインタワー。建設中のビルに忍び込んで念入りに現場をチェックし、後日、協力者たちとともにビルに侵入した彼らは、見事に綱渡りをやり遂げる。

プティ本人と協力者たちの証言、そして数々の資料映像に後日談を交えて構成されたこのドキュメンタリー。おもしろいのはプティ本人があまりにもあっけらかんと明るいことだ。綱渡りにかける情熱と芸を披露する使命感、そして有名になることで得られるもの・失うものなど、すべてをあっけらかんとさらけだす。世界中でお騒がせの事件を起こした前科者、ではあるが、やりたいことをやり遂げた自信と充実感に満ちあふれ、その姿には観ているこちらまでが勇気づけられる。

まさかそこまでのオオゴトを抱負に、とは言わないが、この映画を観れば、自分が本当にやり遂げるべき、今年の目標が見つかるだろう。
(よしひろまさみち)

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