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5000年前生まれの国宝も!? 土偶の謎にせまるタイムトリップ

2010.01.06 WED


本展はイギリスの大英博物館で昨年9月~11月まで開催されていた「THE POWER OF DOGU」の帰国記念展。ヨーロッパでは、土偶は生産や豊穣を祈る像として作られたといわれ、日本の土偶とは性格が違うので、興味深く受け入れられたそう。左から「国宝 縄文のビーナス」(縄文時代中期 長野県棚畑遺跡出土 茅野市教育委員会蔵)、「国宝 中空土偶」(縄文時代後期 北海道著保内野遺跡出土 函館市教育委員会蔵)、「国宝 合掌土偶」(縄文時代後期 青森県風張1遺跡出土 八戸市蔵)
紀元前3000年といえば、今からざっと5000年前。もはや、想像が全く追いつかないようなはるか遠い昔だが、その時代の日本人が何を考え、どのように過ごしていたのかを垣間見られるのが「国宝 土偶展」だ。

土偶とは人の形をした土製の焼き物。作られた目的には諸説ある。日本では母体を象徴した造形が多いことから、生命が生まれ、また再生する神秘を表している、あるいは安産祈願に用いたという説があったり、多くが破壊された状態で発掘されることから、病気やケガを治すための身代わりにされたともいわれているそう。ひとつひとつの土偶を眺めていくと、単純な造形ながら、愛らしい表情や仕草の数々に、心がほっこり癒やされる。

これまでに発見された土偶の総数は、およそ1万8000点にのぼるが、その中で国宝に指定されたものはわずか3点。そして、その3点の国宝土偶が一堂に会すのは本展が初めての機会となる。その他、多数の重要文化財・重要美術品を含む全67件を展示しており、歴史の教科書で見たことがあるような、有名な土偶もお目見えする。

「健康で豊かに暮らしたい」。きっと、当時の日本人たちも今の僕らと変わらぬ願いを込めて土偶を作っていたはずである。土偶を通して、5000年の時を超えた共感を呼ぶ、そんな心のタイムトリップをぜひ体験してみてほしい。
(内藤香苗/クレッシェント)

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