気になるCM曲解剖

東京メトロのCMで流れる、ベテランバンドのキラーチューン

2010.01.12 TUE


「HELLO」を収録した、ユニコーンの復活第1弾アルバム『シャンブル』(キューンレコード/通常盤3059円)。ジャケットからして、ディープ・パープルの名盤『Burn』のパロディというのが、いかにもユニコーン流のユーモアです。昨年末には、今回の再結成にあわせて行われたツアー“勤労ツアー”の模様を収めたDVD『勤労ロードショー』(キューンレコード/通常盤3500円)も発売。こちらも必見です
宮崎あおいちゃんが出演中の、東京メトロの企業CM「TOKYO HEART」。東京の街中を縦横無尽に走る地下鉄、そこから見えてくる温かな風景にスポットを当てたCMシリーズですが、そのバックに流れているのが、ユニコーンの「HELLO」という曲です。ざっくりとしたギターリフに乗せて、リフレインする「ハロー!」の呼び声。次々と移り変わる“東京の風景”に、軽やかに挨拶を投げかけるような、そんな演出が印象的に仕上がっています。

ご存じの方も多いでしょうが、ユニコーンは、奥田民生、阿部義晴、川西幸一、EBI、手島いさむの5人からなるロックバンド。80年代後半に起こったバンドブームを牽引した代表的な存在でしたが、93年に惜しまれながら解散。去年、オリジナルメンバーで再結成を果たし、多くの音楽ファンを驚かせました。

彼らの特徴は、なによりもその幅広い音楽性。メンバー全員が作曲を手がけ、骨太なロックからパロディ感覚にあふれたポップチューン、はたまた再結成後に発表された「半世紀少年」ではヒップホップに挑戦したり……と、茶目っ気たっぷりに自在な姿を見せるところが、彼らの魅力でしょう。前述の「HELLO」が収録された再結成アルバム『シャンブル』でも、そんなユニコーンの魅力は全開。リアルタイムでは体験できなかったR25世代にとっても、このアルバムは、ときにユーモラスで、ときに切ない彼らの音世界のよいガイド役になってくれると思います。
(宮昌太朗)

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト