就職はしたものの…

『若者はなぜ3年で辞めるのか?』 著者に、新入社員の心得を聞く!

2007.04.01 SUN


長い、長~い就職氷河期を経て、時代は今や、バブル以来の売り手市場。希望の職種に就けて一安心、という新社会人の方も多いのでは?

しかし、手放しで喜ぶのはちょっと待ってほしい。…と老婆心ながら忠告するまでもなく、うすうす気がついていると思うが、正社員であればのほほんと生きられる時代はもう終わった。昨年のベストセラー『若者はなぜ3年で辞めるのか?』は、その終焉をハッキリと伝えている。

この本で語られるのは、現在も根強く残る年功序列制度と、その崩壊についてだ。知っての通り、年功序列制度とは、年齢が上がるに連れて出世し、給与があがるというもの。温情のある制度のように見えるが、若者に低賃金で負担の大きい仕事を引き受けてもらうかわりに、将来の出世でツケは支払うよ、というシステムとも言える。つまり年金と同じで、下の者が上の者を支える構造になっている。経済が右肩上がりの時代には、大卒なら全員がある程度出世できた。しかし、バブル崩壊以後、出世する人間は一握り。定期昇給もないまま、やりがいのない仕事を続けることになる者も少なくない。そんな内情を見てしまっては、若者の離職率が高まるのは当然だ。

では、どのような気構えで働くのがベターなのだろうか。『若者はなぜ3年で辞めるのか?』著者・城 繁幸氏はこう語る。

「20代のうちは、何を求めるにせよ、キャリアプランを明確に持ったほうがいい。正社員になれたのだから、辞めない方がいいかといえば、人によるとしかいえない。企業の人事制度が現状のまま推移するなら、35歳ごろには、出世コースにのれるかどうかが見えてしまう。そこで、無理だと転職しようとしても、もう遅い。すでにバブル入社組がその状況に苦しんでいます」

日本企業の年功序列制度は、そう簡単にはなくならない。大多数の人間が空手形をつかむ危険性をはらんでいる。自分の人材価値をあげるしか、この状況を切り抜ける術はなさそうだ。
(武藤平蔵)


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