目指せ! 宴会王

第11回 プロの太鼓持ちに学ぶ、接待の極意!

2010.02.18 THU

目指せ! 宴会王


相手が言いたいこと、聞きたいことを的確につかんで、それを上手に引き出してあげる。これがオレ流「接待」のやり方だ! イラスト/もりいくすお

人心をつかむ、太鼓持ちの処世術とは?



刻一刻と迫る、大切な接待。お相手は、親ほども年の離れた得意先の部長さん。聞けば、かなり気難しいお方らしい。嗚呼、どうなることやら…(汗)。

実はお座敷遊びの世界には、“太鼓持ち”なる職業がある。彼らは話術と芸で宴席を盛り上げる、まさに接待のプロなのだ。現在では日本に数人しかいない太鼓持ちとして、30年以上にわたりお座敷に出入りする太鼓持あらいさんに接待の極意を教えてもらいました!

「人付き合いのうえでいい関係を築く鉄則は、どんな相手であろうとも、聞き上手になることです。人の話のなかには、その人の希望やお願いの気持ちがなんらかの形で込められているものです。例えば“太鼓持ちって何ですか?”と聞かれたとき、私は“お座敷で楽しいことをする者です”と、意識的に枠を広げた答え方をします。興味のある人なら、楽しいことって何だろう? とさらに聞きたくなりますよね。人は、疑問や不安に思うことを尋ねる傾向があります。つまり、相手の方が知りたいと思っていること、聞きたいと思っていることを引き出してあげるように水を向ければ、会話は自然とスムーズに進んでいくものなんです」 とはいっても、今度の接待の相手はかなり気難しいらしい。聞き上手に徹しても、相手から歩み寄ってくれなかったら、どうしましょう!?

「恥をさらす覚悟で接すれば、大抵の場合、腹を割ったところを見せてくれるものです。私のような太鼓持ちの場合、そもそも笑っていただき、おもちゃにしていただければいい存在ですから、いい格好を見せようとしたところで意味がありません。ですから、こんな程度の者です、と素直な自分をさらけ出して、お客様の懐に飛び込むようにしています。相手の鎧を脱がせたかったら、ビジネスマンの方でも、まず自分から殻を破り、歩み寄っていくべきだと思いますよ」

いい関係を築きたいならなおのこと、相手の懐に飛び込めってことですね。最後に…お酒を酌み交わす席では「“なにとぞご契約を”というような、頼みごとをするのはご法度です」と太鼓持あらいさん。えーと、その真意は?

「そもそも接待というのは、いつもと違う場に席を設けて、そこで和やかに美味しいお酒を酌み交わし、相互の関係を円滑にしようという目的でございましょう? その席は美味しいものをいただいて、楽しく過ごすだけ。契約の詰めは、次の仕事の打ち合わせの時にやればいいことです。相手が宴席に来たっていうことは、ほぼ契約に同意してるってことですから、『よろしく』だけの方がほら、粋でしょう!」 あなたが考える「宴会の達人」に必要な資質とは? 右下の投稿ボタンから投稿ください。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト