今週の思い出懐かしゲー

レールのない旅に出かけよう! 元祖・世界を自由に歩くRPG

2010.03.03 WED


ストーリーは、会話時に出現する選択肢や、時間の経過によってその後の展開が変化する。そして時には、別々に行動する8人の主人公が合流して行動することも。その中から6人のパーティメンバーを厳選するのもまた、悩ましくも楽しい作業である。なお、一部では有名なセリフ「ころしてでもうばいとる」の元ネタも本作だ。どこのイベントで見られるかは、プレイしてからのお楽しみ (C)1992 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.
RPGといえば、壮大な物語を決められた順番どおりに追いかけるものと相場が決まっている。しかし与えられたストーリーをなぞるばかりではなく、もっと自由に冒険したいと思うのは人間のサガであり、その欲求を満たしてくれるRPGもまた多数存在する。それらの走りともいえるのが、SFCで発売された『ロマサガ』、すなわち『ロマンシング サ・ガ』だ。

ディステニィストーンと呼ばれる謎の宝石を巡るてん末を主軸とする本作では、8人の男女の中から主人公を選択する。キャラによって導入部分が大きく異なることに加え、固有の味方キャラが仲間になる場合がある。それは人間だけにとどまらず、熊や狼、トカゲ男と実に多彩だ。

ストーリーは、世界各地に発生する事件を解決することで進行していく。これらに決まった順番はなく、発生するイベントに対して好きなようにかかわったり(そしてかかわらなかったり)できるため、フリーシナリオシステムと呼ばれている。こうしてイベントをこなしつつ己を鍛え、仲間を増やしていくうちに、やがては悪しき神サルーインとの決戦へと収束していくことになるのだ。

戦闘はおなじみのコマンド形式だが、戦闘後の能力がアップする際に、キャラクターがクルっと1回転するのが印象的だ。複数の能力がアップする場合に何度もクルクル回るので、ついついまた見たくなって戦闘を繰り返してしまう。これはちょっとしたアイデアものではないだろうか。

現在の主流である、映像と音楽で重厚なストーリーを盛り上げていくゲームにも確かに心躍るものがある。だが『ロマサガ』には、それらのゲームが失ってしまった、自分の意志で運命の行方を決められる自由が存在する。現在でも名作と呼ばれるその真価を体感するべく、ぜひ一度は触れてみてほしい一本だ。
(増田将介)

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