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77点に及ぶ作品からルノワールの魅力を再発見

2010.03.04 THU


「団扇を持つ若い女」1879-80年頃、クラーク美術館 (c)Sterling and Francine Clark Art Institute, Williamstown, Massachusetts, USA
絵画に詳しくないというR25世代でも、右の作品のタッチには見覚えがあるのではないだろうか。そしてこの名前にも…。ピエール=オーギュスト・ルノワール。柔らかな筆づかいで愛らしく描かれた女性像や、白く豊かで美しい肉感を表現した裸婦像で知られる印象派の巨匠である。

現在、国立新美術館では「ルノワール―伝統と革新」を開催中。ボストン美術館やワシントン・ナショナル・ギャラリー、オルセー美術館、また、国内からもポーラ美術館などの協力により、人物画をはじめ、風景画、装飾画など77点を紹介。その他、光学調査によりルノワールの技法を新たに解明するといった試みも実施している。

「僕はまだ、少しはましになっていくようだ。どう描けばいいのか、分かりかけてきたよ。ここまでくるのに50年かかった…しかもやるべきことは、まだたくさんある!」(出典:『ルノワール その芸術と生涯』F・フォスカ著/幸田礼雅訳 美術公論社)。ルノワールが70歳を過ぎて語った言葉だ。その柔らかなタッチとは裏腹に、実際の彼は、人生のすべてを絵に懸けた熱い魂の持ち主だったよう。晩年の20年余りはリウマチに苦しみながら、麻痺した手に絵筆をくくりつけて制作を続けたそうだ。

そうして生み出された名画の数々だからこそ、今も僕らの胸を打つ。本展に感銘を受けた後は、仕事に、趣味に、もしくは恋愛に、全力で打ち込んでみたくなるかもしれない。
(内藤香苗/クレッシェント)

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