オトコを磨く夜遊びのススメ

第1回 迷える大人のための説法酒場を探訪

2010.03.04 THU

オトコを磨く夜遊びのススメ


【今回の夜遊びスポット】様々な宗派の僧侶がスタッフを務める四谷「坊主bar」。お勤めと呼ばれる読経&説法のライブが聞けるほか、お悩み相談も随時受け付け。高野山で作られる僧侶向け日本酒「般若湯」も美味しくて人気だとか。 東京都新宿区荒木町6-2F TEL.03-3353-1032 http://vowz-bar.com/

大人なのに人生に迷っていいの?



最近、毎日がどうもマンネリ。慣れた仕事をソコソコこなし、夜は馴染みの飲み屋でカンパイ。…って、つまらないワケじゃないけれど、内心「僕の人生これでいいんだっけ?」なんて焦燥感を覚えつつ、安定した生活パターンから抜けられなくなっているような。

そんなゆるい悩みを編集部で吐露したところ、「いっぺん坊さんに説教されてこい!」と紹介されたのが、東京・四谷にある「坊主bar」。その名の通り現役の僧侶が経営するショットバーで、飲みながらお坊さんが人生相談にのってくれるとか。

翌晩、小雨が降りしきる夜の荒木町を通り抜け、たどり着いたのは雑居ビルの2階。小さなドアをくぐると早速「南無阿弥陀仏」の文字が目に飛び込んでくる。さらに店内には仏壇や仏画が飾られ、わずかに線香のにおいまで漂っている。うーん、これは確かに「夜のお寺」かも。止まり木に腰かけ、まずはオリジナルカクテル「無間地獄」を一口。名前とは裏腹に甘くて美味しい。

「やはり30歳前後のお客様で、『自分はこのままでいいのか』と人生に漠然とした悩みを抱えてやってくる人は多いですね。そんな方の相談にのることも、自分にとっては大切な修行のひとつです」

と語るのは、浄土真宗本願寺派に帰依する店主の藤岡善信さん。やっぱりみんな悩んでいたのか! とやや安心しつつ、「生活が単調で何かを変えたい。でも何をすればいいのかわからない」という極めて曖昧な悩みを投げかけてみた 「仏教的にはそれは決して悪いことではなくて、『歯車から外れたい』と考えるのは、発菩提心=悟りを求める向上心の表れなんですよ。ただ、その向上心の持っていき場がわからないと、人生に『迷う』状態になってしまうんですね」

向上心のやり場…いわれてみると、ないですねえ。習い事とか始めてみても、すぐ辞めちゃったり。

「例えば英語を磨いて仕事に生かすとか、スポーツをして女性にモテたいとか、何かしら自分の欲求と関連することじゃないと、熱中するのは難しいもの。でも、何が向上心にぴったりくるかは、実際に経験してみないとわかりません。手当たり次第にやってみる。もがいて、動いてみることが重要です。キリストの言葉を借りるなら『叩けよ、さらば開かれん』ですよ」

まさかお坊さんが聖書を引用するとは!(笑)。でもやっぱりセリフに説得力がありますなぁ。ちなみにこの店では1日1回「お勤め」と呼ばれる説法の時間があり、味のあるお坊さんが漫談ライクな語り口で、仏教に関するイイ話も聞かせてくれる。

定番の夜遊びから目先を変えてみれば、仕事後のわずかな時間でも、毎日をちょっと変える「何か」と出会えるかもしれない。ひとまずは迷ったまま、思いつくまま興味のあることに手を出しまくってみるのも無駄ではない? あなたのお気に入りの寄り道スポットを教えてください。右下の投稿ボタンから投稿ください。

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