今週の思い出懐かしゲー

ファンタジーの王道『サラダの国のトマト姫』、20年ぶりにやってみると…

2010.03.17 WED


奉行所の取り調べ担当トウガラシ。あることをして怒らせると、青トウガラシだった彼が真っ赤なトウガラシになってしまう。全編にちりばめられたこういうお遊びも、『サラトマ』が持つ魅力のひとつだ (C)HUDSON SOFT 「サラダの国のトマト姫」は株式会社ハドソンの登録商標です。
アドベンチャーゲームといえば、「殺人や誘拐などの事件が起き、それを解決する」ストーリーというのが基本パターンで、どことなく殺伐とした雰囲気やドロドロした関係が展開されるのが相場。しかし、そんな殺人事件なんかとは無縁、それどころか登場人物たちが人間ですらないという、ほのぼのしたアドベンチャーゲームがある。それが『サラダの国のトマト姫』だ。

オニオン王が平和に統治していたサラダの国をクーデターで乗っ取った、カボチャ大王率いるカボチャ一族。プレイヤーはキュウリの戦士となって、悪政で人々を苦しめるカボチャ大王を倒し、囚われのトマト姫を救う旅に出るのだった…というのが本作のプロローグ。まるでファンタジーの王道を歩むかのようなコテコテのストーリーだが、それはあくまであらすじだけ。全編が和洋折衷かつ現代ファンタジーが入り混じった、開発当時のハドソンだけが持つ独特の世界観で物語が展開していくのだ。しかも、あるときはニンジン仙人のために酒のつまみを探したり、あるときはイチゴのようなタコ(オクトベリー)が落とした金貨を拾ったりと、戦士といっても剣を持って戦うことがない。それどころか、たまにある戦闘も、すべて「あっちむいてホイ」だったりする。もはや戦士である必要すらないような気もするのだが、そこはそれ。姫を救うのは、やっぱり戦士(というか騎士)でないといけないのだ。

この記事を書くにあたって、恐らく20年ぶりぐらいに『サラトマ』をプレイしてみたのだが、なんとまぁびっくりするほど攻略チャートを覚えているのだ。それだけ印象深く、かつよくできたゲームだったということなのだろう。しかし、それでもカボチャ大王のジャンケン「グーグーチョキパーチョキパーパー」まで覚えているとは思わなかった。本当に余計なことしか覚えていないのだなぁ、自分の脳は…。
(鈴木利宗)

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