今週は“初心に返れる映画”

忘れかけていた希望を蘇らせてくれる映画『天然コケッコー』

2010.04.14 WED


くらもちふさこによる原作マンガもすばらしいのでぜひ! (c)2007 「天然コケッコー」製作委員会
いつもの通勤路でも、色あざやかな花々や新緑が目に楽しい4月。初心に返って、心も新たに仕事に取り組むにはいい時季だ。帰宅後は、初々しい気持ちを思い出させてくれる映画『天然コケッコー』でリフレッシュしてみては?

舞台は、小中学生あわせて6人しか生徒がいない田舎の分校。方言丸出しの中学2年生・右田そよに、初めての同級生が出来ることになった。東京から大沢広海が転校してきたのだ。ゆっくりと交流を重ねるうち、初めはとっつきづらいと思っていた彼のことがいつも気になるようになって……。

「初恋」なんて、気恥ずかしくてふだんは口にすることもない言葉を、まざまざと思い出させてくれる本作。田舎町を取り囲む自然の風景が折々に映し出され、当たり前になってしまっている“日常”のあちこちに、美しいもの、かけがえのないものがあふれていることに気づかされる。今は大人の俳優に脱皮した夏帆と岡田将生が見せるみずみずしい10代の表情にも、甘酸っぱい気持ちにさせられる。

少年少女はやがて成長し、居心地のいい田舎から、外の世界へと目を向けていく。そこには痛みも苦しみもあるだろうが、きらきらした10代の日々を思い出せば、自分が夢と希望を持っていたこと、世界には可能性が満ちていることを再確認できるはず。もう大人になってしまったあなたにこそ、ぜひおすすめしたい青春映画だ。
(ダ・ヴィンチ編集部 関口靖彦)

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