音色はいろいろ「住活」組曲

第10回 自由自在!?住宅リフォームのイロハ

2010.04.15 THU

音色はいろいろ「住活」組曲

リフォームって、どこにお願いすればいいんですか?



リフォームと聞くと、なんとなく「家に手を加えて、間取りや内装などを変える」といったイメージを、抱く方がおおいのではないでしょうか。たとえば増築とリフォームはどう違うか…なんて。

というわけで、まずはリフォームの定義について『Goodリフォーム』編集長・田中久美子さんに聞いてみました。

「間取りや内装を変えるのはもちろん、トイレや壁紙などを新しいものに交換するのもすべてリフォーム。家にくっついている何かを取り替えたら、それはすべてリフォームといえます。だから増築もリフォームの一種、といっていいでしょう。増築だけではなく、逆に“減築”だってリフォームです」

なら、僕らは知らず知らずのうちにリフォーム的なことをしていたのかもしれませんね。

さてここからが本題。リフォームってどこにお願いすればいいんですか? 住宅を買ったり借りたりするときには不動産会社へ、というのはこれまで勉強してきたとおりですが…。

「実は、リフォームを手掛けている会社はいろいろあるんです。リフォーム専門会社のほかにも、大手のハウスメーカーや工務店、建築家、建築事務所もリフォームを受け付けている場合があります。あと、最近は大手ホームセンター、大手ショッピングセンターなどでもリフォームのコーナーがあったりしますね」

へえ~思ったよりもいっぱいあるんですね。でも、それだけあると逆にどこを選べばいいか迷ってしまいそうです…。

「“こんな家にしたいな”と自分が考えているリフォームを扱ったことがある会社を中心に選べばいいと思いますよ。だから、各社のリフォーム実績があるかを調べ、実例を見せてもらうといいでしょう」

暖炉を付けたければ、暖炉を付けたことがある会社に頼むのが安心、ということだそうです。
イメージを共有できる相手を見つけることが肝心なんですね ※イラストはイメージです。
「ただし、1社しか見ない、1社しか見積もりをとらないのは、あまりオススメしません。会社によって得手、不得手もありますし。その会社や担当者との相性もあると思います。たとえば『きれいに仕上げてほしい』『白を基調にした内装に』と思っても、会社や担当者によって『きれい』『白』の基準は違います。そういった点から見ても、やはり複数の会社に相談することが必要でしょう」

そうですね。イメージと違う! となっても、かかるお金や時間を想像すると、気軽に「もう1回やり直し!」とも言えないですしね。

後編では、実際に依頼するとなった場合のポイントを教えてもらいましょう!

リフォームの注意点、相場、ローンなど、総まとめ!



リフォームの計画を立てるとき、気をつけるべき点はありますか?

「依頼先にもよりますが、基本的に不可能なリフォームはほぼありません。ただし、一戸建ての場合、建ぺい率(土地に占める建物の専有面積)などの問題で希望通りのリフォームができないケースはあります。たとえばその地域で定められた建ぺい率が新築時より下がっている場合、リフォームした結果、面積が狭くなってしまうこともあります」(『Goodリフォーム』編集長・田中久美子さん)

中古住宅を購入してリフォームする場合も、気をつけたいですね。
ドアも外側と内側では扱いが変わってくるので注意しましょう ※構造や管理規約によってリフォームできない部分もあります
「あと、マンションの場合は管理組合の規約で禁止されているリフォームがあるので注意してください。マンションでリフォームできるのは専有部分。バルコニーやドアの外側といった共用部分にあたる箇所は基本的にリフォームできないんです。窓のサッシや網戸なども共用部分なので、リフォームを制限しているケースもあります」

ええ! そうなんですか! でも、リフォームができるorできないなんて、自分ではなかなか判断できそうにありません…。

「心配ならば、物件を見学する際にリフォームを依頼する会社の人にも立ち会ってもらって確認してもいいです。もちろん、依頼先が確定していることが条件ですが」

なるほど、検討しておきたい点ですね。ところでリフォーム相場ってどんなものなんでしょうか。

「まず、リフォームの費用は材料費+工事費であることを覚えておきましょう。たとえば床を交換するのであれば、床材そのものの代金と、交換する工事費が必要なわけです。だから、その床材が高価かリーズナブルかによっても費用は大きく変わる。規模の違いもありますし、一概に相場は出せないんです」

つまりはケースバイケースということですね。

「はい。それを前提として、ではありますが、たとえば70~80平方メートルくらいの中古マンションを、床・壁・キッチン・水回りなど全面的にリフォームするならば、材料費を抑えてもトータルで500万円程度はかかります。ただ、材料費などを抑えれば300万~400万円台にすることも不可能ではないですね。また、一戸建ての場合、物件がかなり古くて耐震補強もするとなれば、1000万円くらい、安くても700~800万円はかかると思います」

それだけの金額がかかるとなると…、中古マンションをリフォーム前提で購入する場合はリフォーム代も含めて住宅ローンを組みたいところですが、可能でしょうか?

「ええ、大丈夫ですよ。住宅購入費用とリフォーム費用を合わせた金額に対して融資するローンもありますし、リフォーム専用のローンも存在します。ただ、こちらは一般的な住宅ローンよりも金利は少々高め。注意したいのは基本的にリフォームプランが出来上がっていなければローンを組めない場合が多いことですね」

予算の目安もそうですが、リフォームはスケジューリングも大事そうですね。リフォーム期間中の住まいも考えなくてはいけないし。

「そういった点を含め、大切なのはリフォームの依頼先、担当者とよく話し合い、お互いに信頼関係を築くこと。逆にいえば自分が信頼できる、相性がいいと思う依頼先を選ぶことが意外と大切なんです。それが無用なトラブルを防ぐことにもつながります」

リフォームの場合は買ったら終わり、ではないですもんね。何でも相談できる、相談しやすいとこちらも安心です。

「リフォームは、自由に自分好みの家をつくる楽しさがあります。それでいてゼロから家をつくる注文住宅よりもハードルは低い。手作りが好きな人にとっては、とても面白いはず。いろいろチャレンジして、いろいろな家が日本に増えるといいですね」 一言でリフォームといっても、その内容やポイントはいろいろあるんですね。

それでも、やはり比較的、少ないお金で自分好みの家をつくれるのは大きな魅力。将来、住まいの好みやライフスタイルが変わっても、それに合わせてリフォームすればいいと思うと気持ちもラクだし、何より楽しみ。お金をあまりかけず、違う家で暮らし始めるような感覚ですからね。

みなさんも買う、借りるだけではなく、リフォームを検討してみてはどうでしょう?

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