今週は“組織の良し悪しを知れる映画”

組織・上司・自分を考える映画『ワールド・オブ・ライズ』

2010.04.21 WED


(c)2008 Warner Bros. Inc. All Rights Reserved.
人事異動や新規採用を経て、新しい環境で働くR25世代も多い4月。新たな人間関係を構築していく際には発見もあれば困難も伴うが、とくに気になるのは上司との関係だろう。そこで、スリリングなエンターテインメント映画でありながら、自分と上司の関係を考えるヒントをくれる『ワールド・オブ・ライズ』を紹介しよう。

レオナルド・ディカプリオ演じるフェリスは、CIAの工作員としてイラクに潜入。アメリカのCIA本部にいる上司ホフマンの指揮のもと、爆破テロ組織のリーダーを追っている。現地のアシスタントや情報提供者と生身のコミュニケーションを取り、捜査を進めるフェリス。安全なCIA本部から、通信衛星のデータと自らの作戦を至上として、冷酷に指示を出すホフマン。大きな溝のある二人の捜査は、犠牲者を出しながらもテロ組織の拠点がヨルダンにあることを突きとめる。

ヨルダンに入ったフェリスは、ヨルダン情報局のトップであるハニの協力を仰ぐ。スマートなスーツに身を包んだハニは、人との信頼関係に重きを置く人物で、でっぷりと太り“結果”だけを追い求めるホフマンとは好対照だ。そんなハニとフェリスの懸命の捜査を、ホフマンの裏工作が台なしにしてしまう……。果たしてテロ組織のリーダーを捕らえることはできるのか?

つきあうならハニみたいな上司!とは誰もが思うところだが、ホフマンが組織の上層部まで出世している理由もあるはずだ。個人と個人の関係が大切な一方で、組織としての目標があり、それを達成していかなければ個人の居場所がなくなる……会社でいえば給料が出なくなってしまう。“理想の上司”など存在せず、さまざまな上司が補い合って組織を動かしていることを思い起こし、その中で自分はどのように働いていくのか考えてみたい。
(ダ・ヴィンチ編集部 関口靖彦)

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