音色はいろいろ「住活」組曲

第11回 リゾートライフを憧れで終わらせない!

2010.05.06 THU

音色はいろいろ「住活」組曲

思い立ったら気軽にリゾートへ、が別荘の魅力



リゾートとは多くの人が休暇や余暇を過ごす行楽地や保養地、避暑地、避寒地などのこと。海や山など風光明媚な場所であるケースが多いそうです。

「日本のリゾートエリアは、東京近辺だと一般的に那須、軽井沢、八ヶ岳・蓼科、富士山山麓、箱根、伊豆、房総、湘南などが有名です。もちろん北海道、沖縄も該当しますし、東海地方なら知多半島、関西では和歌山の白浜などもリゾート地として人気です」(『ほしいリゾート』編集部・田沢美恵さん)

なるほど、どれも休みになるとたくさんの人たちが集まることで有名ですね。

「都市生活者が週末に訪れるのにちょうどよい距離にある、というのもリゾートエリアとして大切なポイントでしょう」

こういったリゾートエリアに都市部の本宅とは別に、自分の家を持つ。それが別荘、セカンドハウスということなんですね。ちなみに、皆さんどんな目的で別荘、セカンドハウスを持つのでしょう?

「日々の生活とは別の空間に身を置いてリラックスしたい、気分転換をしたい、自然の中でのんびり過ごしたい、というのが主な目的ですね」

あー、その気持ち、わかります。学生のころはにぎやかな都会に憧れや楽しさを感じていたけど、最近は自然や田舎のよさもわかってきたんですよね。でも、それって旅行でも味わえる気もしますが…。

「でも、旅行だと、いろいろな予約が必要だったり、ホテルのチェックイン・チェックアウトなど時間に縛られることが多くありませんか? その点、別荘、セカンドハウスであれば、日々忙しくても思い立ったらすぐに行ける。小さなお子さんのいる家庭では、渋滞を避けて好きな時間帯に現地との行き来ができるのがいい、という声も聞きますね。また、アウトドアスポーツなどが趣味で、毎週のようにリゾートエリアへ出かけるような人は、ホテルなどに宿泊するよりも、別荘、セカンドハウスを持った方が安上がりというケースもあります」

確かに旅行って楽しいけど、行き帰りの渋滞や混雑はウンザリですもんね。休暇なのに疲れちゃったりして。別荘があればそんな悩みも解消するかも。ただ、気になるのはやっぱりお値段…。自宅もままならないのに2軒目というのは正直、考えにくいのですが。

「土地の安さもあり、都市部より郊外、田舎の物件の方が相場は安い。ただ、需給バランスの関係で、人気リゾートエリアに関しては一概に安いとはいえません。軽井沢などはその一例ですね。それでも都心よりは安いと思いますが」

やっぱり、現実離れしてる気が…。
ひとつの空間を複数の人でシェアするのが会員制リゾートクラブ。各々が利用したい時期を指定する仕組みです
「それに、別荘やセカンドハウスを買ったり借りたりする以外にも方法があります。それが会員制リゾートクラブです。リゾート施設の一室を複数の会員で共有、もしくは利用するシステムで、個人で別荘などを所有するよりも比較的安くリゾートライフを楽しめるケースがあるんですよ」

そうなんですか! それなら僕もリゾートライフを満喫できる可能性があるかも。それに今じゃなくても将来的には、ということもありますしね。というわけで、別荘やセカンドハウスの買い方などを知りたいのですが…それは後編で!

リゾートエリアの家を自宅に、という選択もアリ!?



別荘、セカンドハウスとなると、どこでどう探すのがよいのでしょうか。

「今は専門誌やインターネットの情報で、自宅にいながら条件にあった現地の物件を探すことができますよ。エリアを限定しているのであれば、現地の不動産会社に直接コンタクトをとって物件を紹介してもらってもいいでしょう。基本的に自宅を探す場合とそれほど違いはないと思います」(『ほしいリゾート』編集部・田沢美恵さん)

なるほど、別荘だからといって特殊な探し方をするわけじゃないんですね。ちなみに別荘やセカンドハウスならではの注意点はあるのでしょうか。

「自然の中の住まいは、都市では想像できないことがあります。特に気候面はそうでしょう。雪や海の影響、四季を通じた変化は確認するべきです。一戸建てを建てるにしても自然環境に適した建て方がありますから」

あと気になるのは、最近、雑誌やテレビでも取り上げられる田舎暮らし。これもリゾートエリアに多いような。

「そうですね。別荘やセカンドハウスで田舎暮らし的な楽しみを見いだしている人はたくさんいますね。子どもに自然体験をさせたい、という人もいますし、なかには移住してしまう人も。熱海や軽井沢、那須などは、東京まで新幹線で1時間程度ですから、首都圏への通勤も可能です」

そうか、何も別荘、セカンドハウスというとらえ方ではなく、リゾート物件を本宅にする、という選択もアリなんですね。

「はい。実際、最近は若い世代でもリゾートエリアへ移住する人もいます。新幹線駅があるエリアや湘南、房総などなら東京への通勤も可能ですしね。そうでなくても、仕事の形態の幅は広がっていますから、パソコンなどがあればリゾートエリアでも仕事ができる、という人も増えているのでしょう」

在宅勤務を導入する企業もありますしね。確かに同じ値段ならリゾートエリアの方が大きな家を買ったり、建てたりしやすそうなので、そういう選択もアリかも。

「ただ、移住となると近所付き合いなどの生活スタイル、買い物や病院、交通といった生活利便性なども慎重に考える必要はあります。もし、移住を機に都市での仕事を辞めるのであれば、収入をどうするのかというのも大事な点です。最初は賃貸で練習してみたり、自宅を処分せずにとっておいたりするのはリスクヘッジになるでしょう」
仕事が忙しく平日は寝に帰るだけという人は、平日は都心の賃貸アパート、休日はリゾートの一戸建てという住み分けもアリかもしれませんね
将来的な移住先としてリゾートエリアの家を購入しておいて、当面は別荘、セカンドハウスとして使用しつつ、東京で安めの賃貸物件に住む、というのもアリですね。リゾートエリアに住むなんて、仮に実行するとしても遠い将来の話だと思っていましたが、発想次第では、今の住活の対象にしてもいいのかも…。

「食べ物が新鮮でおいしく、きれいな空気の中で健康的に過ごせる。星空を見上げ、日の出や日の入りを眺め、日々変わる自然を見たり、感じたりできる。リゾートライフは日ごろ忘れてしまっている“人間らしく生きること”を思い出させてくれます。きっと、心も体も元気になれると思いますよ」 リゾートエリアに別荘やセカンドハウスを持つなんて、自分には関係ないことだと思っていました。でも、会員制リゾートクラブや、将来的な移住を視野に入れての購入など、自分が望むスタイル次第では、決して遠い世界の話ではない。それに気づけたこと自体が大きな収穫です。

東京など都市部でかかる住宅費用との差、自然など得られるものの違いを考えると、リゾートエリアでの暮らしを住活の対象にする価値は十分アリだといえるでしょう。家探しのコツのひとつに「自分の望む生活スタイルをはっきりさせること」が挙げられますが、その結果としてリゾートエリアの住まいにたどりつく可能性もあるのではないでしょうか。

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