オトコを魅せる夏イベ攻略塾2010

第5回 線香花火を華麗に操る男になる!

2010.07.01 THU

オトコを魅せる夏イベ攻略塾2010


山縣氏らが復活させた純国産線香花火は、海外でも高い評価を得たという。ちなみに、線香花火に「起承転結」がある、と賛美したのは、夏目漱石の高弟として知られる、物理学者の寺田寅彦博士だ(写真は線香花火の参考イメージです) 写真提供/PIXTA

意外と知らない線香花火の「正しい持ち方」とは!?



夏の風物詩である花火の中でも、とりわけ通好みな渋い一品となるのが、前回の当コーナーでその歴史を紹介した「線香花火」。あの、はかないが故に美しい「和火(線香花火の火花のこと)」の魅力を最大限に引き出せてこそ、本格的なオトナの男…といっても過言ではないだろう。ところで、そんな線香花火に「正しい持ちかた」があることを知っていただろうか? ほとんどの人が、指でつまんだ線香花火を、地面に対し垂直にぶらさげていると思うのだが…。

「線香花火の魅力を最大限に引き出すには、火花を散らす火球をなるべく長持ちさせなきゃダメ。そのコツは点火時、燃焼時ともに線香花火を地面に対し45度くらいに傾けること。また点火前に、火薬をくるんでいる、こよりの根元の部分を軽く巻きなおすことも重要ですよ」

と教えてくれたのは、玩具花火を扱う両国・山縣商店の山縣常浩氏。山縣氏は、1999年にいったん途絶えた純国産の線香花火の復活に尽力した人物としても知られている。

「国産の線香花火は、品質はともかく、製造コストの面で中国製に太刀打ちできなかったんですよね。だからって、300年近く続いてきた国産の線香花火がなくなっていい、ってわけじゃないでしょ。今、純国産の線香花火を作ると、10本で500円(大江戸牡丹)になってしまうんだけど、それだけの価値はあると思ってます。中国産にも色々あるから一概には言えないけど、線香花火が魅せてくれる『和火の起承転結』をきっちり楽しみたいなら、やはり純国産でなきゃ、ね」 山縣氏の言う「和火の起承転結」とは、着火時の炎、火球が落ち着くまでに飛び散る火花、最盛期の華麗な火花、火球がしぼんでしだれながら散る最後の火花、という線香花火ならではの4つの観賞ポイントのこと。果たして、中国産と純国産では、その魅力にどれくらいの差があるのか? 純国産「大江戸牡丹」とノーブランドの中国産線香花火で比べてみたところ…。

まず感じたのが、純国産のこよりのしっかり具合。45度の「正しい」持ち方をしてもピンとして曲がらない。火球の持ちの良さも同様。火花の美しさに関しては正直、劇的な差を感じることはなかったのだが、純国産の線香花火は確かに「起承転結」が明白で、特に「結」の展開が印象的だった。値段は張るが、山縣氏の言うとおりそれだけの価値はある純国産の線香花火。正しい持ち方のハウトゥとともに、今年の花火遊びの“切り札”としてみては? ご感想や夏のレジャーにまつわる小ネタなど、下のボタンから投稿ください。

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